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単発ワイン講座 偉大なワインを飲む!「シャトー・クーテ キュヴェ・マダム」申し込みを受け付けております。

貴腐ワイン

特別な環境下において、自然が生み出す貴腐ぶどうから造られる甘美なワインです。

フランス、ボルドー地方において、格付け超1級として別格の扱いを受けるシャトー・ディケムがそのトップとして知られていますが、中にはシャトー・ディケムさえを凌駕する、極少量生産の希少な貴腐ワインが人知れず存在しています。

今回のテーマであるシャトー・クーテの「キュヴェ・マダム」こそ、そのようなワインのひとつです。

もともとシャトー・クーテ自体1855年の格付けで第1級に選ばれた偉大なシャトーで、素晴らしいワインを造っています。

そのシャトー・クーテが特別なワインができた年だけに造る秘蔵のキュヴェがこのキュヴェ・マダムなのです。

実際にシャトーを訪問してもテイスティングさせてもらえないほどの希少なワイン。この機会に是非試してみてはいかがでしょうか。

日時
2018年8月11日(土曜日)12時から

会場
代々木上原 エミュ

内容
12時からキュヴェ・マダム2003のテイスティングを行います。
しっかりとキュヴェ・マダム2003を味わった後、エミュ笹嶋シェフによる洗練されたフランス料理をClos Yがご用意するワインと共にお楽しみ頂きます。

参加費
12,800円(税込。お昼のコースとそれに合わせたワイン込。)

定員
7名

受講ご希望の方、使用予定のワイン、料理などについて気になる方はメールでご連絡ください。
vinclosy@aol.com

※以上の予定レストランやワインの内容は変更になる場合があります。また、予期せぬワインの劣化(ブショネなど)が起こり得ることを予めご了承ください。

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ワイン・コラム 第193回 イギリス・ワインの話 ナイティンバー編

イギリス産のワイン

今日ではその高い品質が評価され、少しずつワイン市場で認知されています。

白ワイン、ロゼ・ワイン、赤ワイン等ありますが、特に高い評価を得ているのがスパークリング・ワインです。

イギリス南部で造られるスパークリング・ワインが高品質であることは、原料となるぶどうが育つ環境を見れば納得がいきます。それというのも、世界に名だたるスパークリング・ワイン産地であるフランスのシャンパーニュ地方とイギリス南部は距離的に近く、土壌は共通した白亜質とのことです。

私は2015年9月にイングランドのWest Sussex州にあるナイティンバーNyetimberを訪問しました。
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イギリスのワインと言えば、私が2002年にイギリスを旅した際、お店で探してみましたが、見つけられたのは甘口の酒精強化ワインのみだったと記憶しております。

ナイティンバーの設立は1988年ですので、その頃には既に高品質なイギリス・ワインがあったのですね。

さて、ナイティンバーは、海(イギリス海峡)から20kmほどの丘陵地に位置しています。土壌はやはりシャンパーニュ地方のものととてもよく似ている白亜質。151haの所有地には、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエが栽培されています。
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私が訪問した2015年は、収穫は10月半ばになるだろうということでした。シャンパーニュ地方の収穫より1ヵ月近く遅いですから、ぶどうの成熟がゆっくり進むのでしょう。全て手摘みで行うようです。

趣のある庭園近くにある建物で、5種類のテイスティングをさせて頂きました。
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クラシック・キュヴェ Classic Cuvée 2010
ブラン・ド・ブラン Blanc de Blancs 2007
ブラン・ド・ブラン Blanc de Blancs 1996
ロゼ Rosé 2009
ドゥミ・セック Demi-Sec N.V. (2006年が主体、ドザージュ44g/l)

ワインの質はやはり素晴らしく、何も言わずに出されればシャンパーニュと答えてしまうと思います。マロ・ラクティック発酵は2009年までは行っていませんでしたが、2010年から行うようになりました。基本的に樽は使いませんが、2007年から造り始めたロゼにだけ使用するようです。ルミュアージュは機械で行います。コルクはDiamなのでほぼブショネの心配は無いでしょう。

ナイティンバーの他にも、上質なワインを造るワイナリーがイギリスには複数あります。

シャンパーニュの有名メゾンも、地球温暖化を見越してか、イギリスに進出しています。今後ますます注目を集めるワイン産地であることは間違いありません。

未経験の方は是非イギリスのスパークリング・ワインを試してみてください。安価ではありませんが、期待は裏切られないことと思います。

Clos Yは、2月4日のレストラン講座で貴重なナイティンバー クラシック・キュヴェ 2005をご用意いたします。ご興味がございましたら是非ご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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ワイン・コラム 第192回 2017年

2018年最初のコラムでは、2017年を振り返ります。

2017年はなんといってもソムリエ・コンクールが多い年でした。

4月には3年に一度の全日本最優秀ソムリエ・コンクール(以下全日本)本選が行われ、それに先立ち3月に予選が行われました。

7月にはWines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2017 (ポルトガルワイン杯。予選5月)

10月にはポメリー・ソムリエコンクール2017(予選9月)

11月には第11回JETCUP イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール(予選9月)

そして12月には第1回ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン ソムリエコンクール2017(予選11月)が行われました。

ひと口にソムリエ・コンクールと言っても、コンクールごとに課題が異なります。

ポルトガル杯はポルトガル・ワインについて、JETCUPはイタリア・ワインについて、ボルドー&ボルドー・シュペリュールソムリエコンクールはボルドーとボルドー・シュペリュールを中心に問題が出題されます。

私が参加したのは全日本、ポメリー・ソムリエコンクールそしてボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン ソムリエコンクールでした。

ポメリー・ソムリエコンクールは、シャンパーニュ・ポメリーが主催。9年前に無くなってしまいましたが、私世代には馴染みのある名コンクールの復活です。シャンパーニュのみならず、世界のスパークリング・ワイン、そして日本酒スパークリングも出題範囲に含まれていました。

なんといっても困難だったのが全日本です。

出題範囲は特にありません。フランス、イタリアなど有名なワイン産出国はもちろん、東欧や中東、北欧、中国など世界中のワインやぶどう栽培、醸造に関する問題が出題されます。さらにはワインだけでなく、リキュール、蒸留酒、日本酒、ビール、コーヒー、紅茶、ミネラル・ウォーター、世界のノン・アルコール飲料、3つ星レストランに関する問題など、対策に限りはありません...

今年3月の予選に向けて、昨年より準備を続けてきましたが、どれだけやっても全く十分ではありません。

そして予選当日、筆記試験に臨み、あまりの出来なさに、今までの努力は何だったのかという思いにかなり落ち込みました。ショックでした。日常でなかなか感じることのない衝撃です。幸い予選を通ったのでその点は良かったですが、勉強した割にあまりよくできなかった衝撃が残っていて、素直に喜ぶことができないほどでした。

全日本の順々決勝は、主催の日本ソムリエ協会が動画も公開していますので内容をご存知の方もいらっしゃると思いますが、「提案」する課題が多かったです。あるワインをテイスティングしてそれを購入するか否か、ワイン持ち込みのお客様に対してソムリエとしてできることの提案、日本ソムリエ協会のイヴェントの提案など。ただワインをサービスするだけではない、「世界的に求められるソムリエ像」が浮き彫りとなりました。

結果として、私は準々決勝を突破することができましたが、決勝には駒を進めることができませんでした。

続くポメリーでは決勝に進出し、3位。ボルドーでは2位という結果になりました。

2017年はコンクールの優勝に手は届きませんでしたが、今年もコンクールのみならず、日々ソムリエとしての研鑽を積み、成長できるよう努力して参ります。

では本年も、宜しくお願い申し上げます。

Clos Y代表
中西 祐介

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

レストラン講座「レストランを巡る!スペシャリテとワイン」受講申し込みを受け付けております。

レストラン講座とは、レストランを会場に料理とワインを合わせて楽しむ講座です。ワインの勉強ができて、料理とのマリアージュも体感できる、一石二鳥の講座です!

この講座は、ワインに理解があり、素晴らしい料理を提供するレストランとのコラボレーションで成り立っています。お店のスペシャリテを出して頂き、その料理に合わせたワインをClos Yが選び、実際にその組み合わせをお楽しみ頂きます。毎月異なるレストランで、ワインと美食をお楽しみ頂きます。

日時&レストラン
4月18日 会場 人形町 ラ・ブーシュリー・グートン
5月23日 会場 紀尾井町 エル・フエゴ・デル・トロ
6月20日 会場 浅草橋 水新菜館
全会第3水曜日。19時開始です。

受講料 
単発受講の場合 10,800円
4月から6月連続受講の場合 30,000円
価格はすべて税込です。

最大定員 
各会7名

受講ご希望の方、使用予定のワイン、料理などについて気になる方はメールでご連絡ください。
vinclosy@aol.com

※以上の予定レストランやワインの内容は変更になる場合があります。また、予期せぬワインの劣化(ブショネなど)が起こり得ることを予めご了承ください。

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レストラン講座「極上ワインと料理のマリアージュ」2018

レストラン講座とは、レストランを会場に、料理とワインを合わせて楽しむ講座です。ワインの勉強ができて、料理とのマリアージュも体感できる、一石二鳥の講座です!

講座、ではありますが食事をしながらですから、硬い雰囲気はなく、楽しみながらワインについて学べます!

この講座は、国際ソムリエの資格を有する講師が、世界中のワインの中から厳選した極上ワインを、それに合わせた特別なお料理とお楽しみいただける講座です。毎月異なる素晴らしいレストランを会場に、ワインと美食の饗宴をお楽しみください。

日時&会場
7月1日(日曜日) 18時30分から 会場 大手町 パレス・ホテル グランド・キッチン
8月3日(金曜日) 18時30分から 会場 銀座 ロオジエ
9月9日(日曜日) 18時30分から 会場 谷中 スギウラ
詳細
7月1日(日曜日) 会場 大手町 パレス・ホテル内 グランド・キッチン
アミューズ・ブーシュと シャンパーニュ・グラン・クリュ クラマン ブラン・ド・ブラン N.V. ギィ・ラルマンディエ
煮穴子と焼きナスのゼリー寄せと グレコ・ディ・トゥーフォ ジャッロ・ダルル 2016 クイントデーチモ
サマートリュフを散らしたパルメザンチーズリゾットと ワイヘケ・アイランド ゼル シャルドネ 2004 ゴールド・ウォーター
ウズラのロースト ダークチェリーソースと ピノ・ノワール オーク・カスク 1999 トラピチェ
メロンのコンポート ヨーグルトアイスと ジュランソン ハッピー・アワー 2011 シャルル・ウルス
食後にスコッチ・ウイスキー 12年 デ・ラックス グランド・オールド・パーをお楽しみください。

受講料 
単発受講の場合
8月の回 75,600円
9月の回 19,800円
8月と9月 2回セットの場合
80,000円
価格は全て税込です。

最大定員 
各回6名

受講ご希望の方、また使用予定のワイン、料理などについて気になる方はメールでご連絡ください。
vinclosy@aol.com

※以上の予定ワインは変更になる場合があります。また、予期せぬワインの劣化(ブショネなど)が起こり得ることを予めご了承ください。

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ワイン・コラム 第191回 ワインの提供温度に対する考察

美味しいワイン、とは。

近年ではスーパー・マーケットでも多彩なワインの選択が可能になり、1,000円前後でも日常的に楽しめる良質なワインがお手軽に手に入ります。

考えてみると、20年前はそうでもなかったと思います。日本では1998年にチリの赤ワイン、特にカベルネ・ソーヴィニヨンのワイン・ブームがありました。その頃からワインが徐々に日本の食文化に定着してきたかなと思います。当時は1,000円出しても、今の1,000円のワインのような品質のボトルが手に入らなかったと思います。

フランスにおいても、やはり近年になって、特に底辺クラスのワインの品質向上が顕著だと思います。私が2000年にフランスに居た時には、中級クラス以上のワイン(当時70フランくらい以上。1フランは約20円でした。)は良い品質ものが多かったですが、200円~300円で買えるようなワインの中には、A.O.C.を取得しているものでもあまり楽しめないワインが少なくなかったように記憶しています。

実際のところ、1980年代にボルドー大学のドゥニ・デュブルデューDenis Dubourdieu教授が推進した白ワイン革命に始まり、醸造や栽培の技術が向上し、それが世界に広まっていきました。結果として、2000年前後から世界的にワインの品質がより現代的に改革されていった実感があります。

ここで冒頭の問いに戻りますが、現代ではたとえ1,000円くらいのワインでも、ご自分のお好みに合うワインを探すことができれば美味しいワインにたどり着くことができると思います。何が美味しいワインなのか、はまた別のテーマになりますので以下、今回のコラムのテーマに移りたいと思います。

さて、今回のコラムのテーマに参りますが、ワインを美味しく楽しむための2大条件は、「グラス」と「温度」と言えると思います。

美しい色調を見るため、また素晴らしい香りを十分に楽しむためには、透明で口の部分がすぼまった形状のワイン・グラスを選ぶべきでしょう。

そしてワインの温度ですが、低すぎても高すぎてもいけません。厳密にいうと、ある程度の幅を持ちながらも、世界中のワインひとつひとつに適した温度があると思います。

白ワインは冷やして。赤ワインは常温で。この時代はもう終わっているのです。

スパークリング・ワイン、白ワイン、ロゼ・ワイン、赤ワイン、甘口ワイン...全てのワインに共通して、
「複雑さを有するワイン(高価なワインに多いです。)は冷やし過ぎず、比較的高い温度で。」
「軽快でシンプルな構成のワインは温度を下げ気味に。」

ここでワインの温度を高く/低くするとどうなるか
温度を高くすると
香りが豊かになる。温度が低いと感じ取れなかった香りが出てくる。香りの要素数と、そのボリュームが増す。
アルコール感が強くなる。
タンニンが柔らかく感じられる。
酸味が穏やかに感じられる。

温度を低くすると
香りがシンプルになる。温度が高い時に感じ取れた香りが取れなくなる。香りの数とボリュームが減る。
アルコール感が目立たなくなる。
タンニンがより強く感じられる。
酸味が比較的強く感じられる。

まだいくつかありますが、これはワインだけでは無くて、あらゆる食品に言えることかと思います。果物、チョコレート、生ハム、チーズ、アイスクリーム...温度によって香りや味わいが変わりますよね。

具体的に例を挙げますと、スパークリング・ワインの場合、比較的安価でシンプルなスパークリング・ワインは、それほど複雑性を備えていませんし、食前酒的な役割を負うものが多いですので、氷水を入れたワイン・クーラーの中に入れてよく冷やして、爽やかさを強調してあげると良いでしょう。
ヴィンテージ入りのシャンパーニュやフランチャコルタ、カバなど特に上質なスパークリング・ワインは、ワインとしての複雑性が高く、香りの要素も豊かです。これを強く冷やしてしまうとせっかくの複雑さがちぢこまってあまり感じ取れなくなってしまいます。上質なスパークリング・ワインは氷水などに絶対に入れずに、12℃前後で楽しむとより良い結果になると思います。食前酒としてだけではなく、お料理と合わせて楽しめるでしょう。

白ワインの提供温度も、スパークリング・ワインのような考え方で良いと思います。かなり複雑性の強いグラン・クリュなどは、15℃前後まで温度を上げても良いでしょう。

赤ワインの場合は、そのワインに含まれるタンニンの量が鍵になると思います。渋みの元であるタンニンは、冷やすと粗く、強く感じられますので、タンニンを多く含むワインは18℃以上にするなど、冷やしすぎない方が良いでしょう。しかし温度を上げ過ぎても、香りがぼやけてアルコール感が強くなり、洗練に欠けるようになるので、24℃以下にとどめると良いように思われます。
タンニンを多く含まない赤ワインは、銘柄によっては12℃など、なかなか冷たく冷やしてもフレッシュ感が強調されて美味しく飲めると思います。

ロゼ・ワインは、スパークリング・ワインや白ワインの考え方を基調に、含まれるタンニン量を加味して考えると良いでしょう。

具体的に温度を挙げましたが、ひとまずの参考にして頂ければと思います。世界には多くのワインがありますので、上述の枠外の温度でサービスすべきワインもありますし、状況もあると思います。

難しい部分もあると思いますが、良いグラスがあれば、あとは温度を制すれば快適なワイン・ライフを送れることでしょう。最初のうちはいろいろ温度を変えてワインの表情を見てみると、発見があって面白いと思います。

是非試してみてください!

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ワイン・コラム 第190回 ボルドー地方の話 シャトー・マルゴー編

シャトー・マルゴーChâteau Margaux
Marg
Margaux Chateau
ワイン愛好家でなくてもその名を知る、世界のあらゆるワインの中でも特に知名度が高いワインのひとつでしょう。

シャトー・マルゴーは、フランス南西部、ボルドー地方、メドック地区のマルゴー村に位置する、この地域のみならず世界的に見てもトップ・クラスの品質のワインを生み出す生産者の名前であり、また生産者としてのシャトー・マルゴーが造る複数のワインの中のひとつの名前です。

具体的にシャトー・マルゴーが造るワインを挙げてみますと
シャトー・マルゴー (グラン・ヴァン)
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーPavillon Rouge du Château Margaux
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーMargaux du Château Margaux
パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴーPavillon Blanc du Château Margaux
以上4つのワインが市場に流通しています(シャトー・マルゴーで生産されたものの、シャトー・マルゴーで瓶詰されずにネゴシアンに売却されるワインも存在しています。)。

括弧書きでグラン・ヴァンと書いたシャトー・マルゴーというワインが、シャトー・マルゴーが造るいわゆるファースト・ワイン。この生産者のトップ・キュヴェです。

(※グラン・ヴァンGrand Vinとは偉大なワインという意味で、ある生産者が造るトップ・キュヴェをそう呼んだり、世界的に見て群を抜いて素晴らしいワインのことを一般的にグラン・ヴァンと呼んだりします。)

パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーはセカンド・ワイン

マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーはサード・ワイン。2009ヴィンテージから造られ始めました。

パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴーは唯一の白ワインです。ソーヴィニヨン・ブラン100%。

ボルドー地方では1855年にメドック地区とソーテルヌ地区のワイン生産者の格付けが行われましたが、見事第1級に選ばれたシャトー・マルゴーだけあって、ワインはいずれも高い品質水準にあります。
Margaux樽
Margaux樽工場シャトー内に樽工場もあります。
原産地呼称としてのマルゴーは、4つのコミューン(南からアルサックArsac、ラバルドLabarde、カントナックCantenac、マルゴー)と定められています。

4つのコミューンの中でも、特にマルゴー村に特級格付けのシャトーが集中しています。このあたりの土地が、特に高品質なワインを生み出すのに向いているのでしょう。

魅力的なワインを生み出すシャトーが多いマルゴー地区ですが、やはりシャトー・マルゴーはこの地区のトップ生産者でしょう。赤ワインは凝縮感がありながら滑らかでエレガント。別格の存在感を放ちます。白ワインも上質で、ボルドー地方で造られる辛口白ワインの中で最上級のもののひとつと言えると思います。

未経験の方は、本当に試す価値がある素晴らしいワインです。昔に比べると入手困難な金額になってしまいましたが、特別な機会のある時にでも、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、6月4日のレストラン講座の際に、メインのフランス産仔羊に合わせてマルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2012をご用意いたします。ご興味ございましたら是非ご参加ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

ワイン・コラム 第189回 ローヌ地方の話 シャトー・ラヤス編

シャトーヌフ・デュ・パプChâteauneuf du Pape

法王の新しい城」という意味のフランス語です。これは、フランス南部、プロヴァンス地方(行政上では。ワイン産地の区分上ではローヌ地方に属する。)に位置する小さな村の名前であり、同時にこの村の周辺の限定されたぶどう畑のぶどうから造られる、南仏きってのワインの名前でもあります。

シャトーヌフ・デュ・パプのワインは、高品質の白ワインもありますが少量しか造られていないため見かけることは稀で、生産量の9割以上を占める赤ワインが高い評価を得ています。

ワインのスタイルは、南フランスの太陽をたっぷりと浴びたぶどうがそのままワインになった、ボリュームがあり力強いものです。

今回ご紹介するシャトー・ラヤスChâteau Rayasは、上記のような典型的なワインではなく、グルナッシュ100%であるのにまるでピノ・ノワールのような雰囲気の見事な赤ワインで高い評価を得ています。
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私が訪問させて頂いたのは2013年2月。空には雲一つ無い快晴でしたが、この地特有のミストラルMistral(フランス南東部に吹く強い北風。特にローヌ渓谷では日中の平均速度50km/h、時には90km/hにもなるようです。)が吹きすさび、それは寒かった記憶があります。ミストラルは主に冬から春にかけて現れますが、一年中発生します。この風がこの地方特有の気候や植生、風景を形成する一因になっているのは間違いないでしょう。

さてこのシャトー・ラヤスは、南仏のみならずフランス、そして世界で最も素晴らしいワインのひとつを造る生産者と言って良いと思います。特別であることにはやはり理由があります。

現在はエマニュエル・レイノー氏が運営していますが、このシャトーを有名にしたのは先代のジャック・レイノー氏です。

南仏の偉大なアペラシオンであるシャトーヌフ・デュ・パプの特徴のひとつとして必ず挙げられる、畑に存在する大きな石ころ。日中の太陽の熱を蓄え、ぶどうの成熟を促進すると言われますが、ジャック・レイノー氏はなんと自分の畑のその石ころを取り除いてしまいました...何たる労働でしょう!
DSC01156 シャトー・ラヤスの畑。
DSC01154 少しは石ころがあります。
Chateauneuf畑 これが一般的なシャトーヌフ・デュ・パプの畑。石ころだらけです。

ピノ・ノワールを想わせるエレガントさは、このことも要因のひとつなのでしょう。

この生産者は、希少なシャトーヌフ・デュ・パプの白ワインも造っています。こちらの品種はグルナッシュ・ブランとクレレット。南の白ワインらしく、ボリュームがありますが決してアルコール感が目立つようなことは無く、なめらかでリッチ。マチエール(要素)が多いワインです。

芳醇で濃厚なワインが主流の産地でエレガントなワインを生み出すシャトー・ラヤス。白は希少、赤も高価ですが、真に試すべきワインです。エマニュエル・レイノー氏が、これからも偉大なワインを造り続けてくれることでしょう。
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Clos Yは、5月27日に「偉大なワインを飲む!」単発講座を人形町の肉ビストロ「ラ・ブーシュリー・グートン」で行います。なかなか体感できない、シャトーヌフ・デュ・パプ最高生産者のひとり、シャトー・ラヤスの白ワインもご試飲頂けます。郷シェフのフランス仕込みの骨太料理も圧巻です!ご興味がございましたらご連絡ください。

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ワイン・コラム 第188回 ハンガリーの話 カラカ・ワイナリー編

2016年10月にハンガリーのワイン産地を訪問してきました。

この国に行くこと自体が初めてでしたので、不安もありましたがかねてより世界三大貴腐ワインのひとつを生み出すトカイTokajに行ってみたい思いを強く持っていました。この度、ついに実現させることとなりました!

ブダペストを首都とするこの国は、四国のような横長の形をしていて、ハンガリー平原が広がり、ドナウ川が国の中心あたりを南北に流れています。気候は大陸性で、国の西部には大きなバラトン湖があり、その周囲にはワイン産地が複数点在しています。公用語はハンガリー語。E.U.に加盟していますが通貨はユーロではなくフォリントforint。日本の感覚からすると物価は安い状態です。

私は成田からブダペストのリスト・フェレンツ空港に入りました。直行便がありませんので、途中乗り換えをしたのですがその時にオーヴァー・ブッキングと言われ、予定と違う便になったのですが結果早く着くことができて良かったです。

空港からホテルまで車での移動でしたが、暗い郊外からブダペストの中心地に入ると町並みは他のヨーロッパの都市とあまり違いの無い、現代的な様子です。
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夕食はホテルの近くで見つけたビストロで、ハンガリーの生ハム類とワインを頂きました。
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翌日、いよいよトカイに向けて移動です。ハンガリーでワインを造る日本人、片木さんに紹介して頂いた、ハンガリーでワイナリーを営むハンガリー人のダニエルさんの車でトカイまで約3時間。ブダペストの西部のバラトン湖周辺のワイン産地とは反対の、この国で一番北東に位置しています。

トカイは、小さな山の東側にあるとても小さな町です(ホテルやレストランなどが並ぶメイン・ストリートは500mほど。)。この町の東側にティサTiszaとボドログBodrogという2つの川が流れていて、ちょうど合流します。トカイの町の周辺には、この地域のぶどう畑の5%ほどしか畑が無いのですが、この町に川を利用してワインが集まったため、その名は世界的に有名になりました。

トカイのワイナリーは4軒訪問させて頂きました。今回はそのうちのひとつ、カラカKalákaをご紹介いたします。

カラカは小さな村に位置する小さなワイナリーです。当主はブダペストでワイン屋さんを営んでいた知的な方で、トカイの格付け地図(ブルゴーニュのように畑を1級や特級などに格付けしたもの。)まで作ってしまいました。
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スパークリング・ワインを始め、複数のワインをテイスティングさせて頂きました。トカイでは白ワインの生産のみが認められていますので、試飲ワインは全て白。
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トカイと言えば貴腐ワイン、というイメージが強いと思うのですが、この造り手は「テロワールの神髄は辛口ワインに現れる」という哲学に則り、上級キュヴェは辛口白ワインに仕上げてあります。酸のしっかりとした非常にシリアスな味わい。このワインひとつ取っても世界のワインの多様性に改めて気づかされます。

ハンガリーのワインは全般的に、品質の割に安い値付けがされているように思われます。辛口白ワイン、甘口白ワイン、そして赤ワイン。この国独自の品種にも、見るべきものがあります。試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、3月12日のレストラン講座を恵比寿のフレンチ・レストラン Emuで行います。笹嶋シェフの、春の旬の素材を用いた素晴らしい料理にワインを合わせます。前菜のフォワ・グラのプレッセには、カラカのトカイを合わせます。ご興味がございましたらご連絡ください。

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学生向けワイン講座

社会に出る前に、ワインについて学びたい!

そのような方向けに、ワイン・グラスの持ち方やレストランでのマナー、ワインの基礎知識等を気軽に学んでいただける講座です。

20歳以上の方を対象としております。

講座内容
ワインとは?ワインに関する基礎知識
ワイン・グラスの扱い方
レストランでのマナー。メニューで見かける基本的なフランス語のご紹介
ワインの比較テイスティング

受講料
ひとりあたり500円
別途会場費がかかります(貸会議室やレストランなど、ご都合の良い場所で行います。)。大学構内で会場費無で実施できる場合などは会場費は無しとなります。
ワイン2種類のテイスティングが付いています。受講料を上げて試飲ワインの種類を増やすことも可能です。

受講ご希望の方、またご質問等はメールでご連絡ください。
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