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2010-02
ワインコラム 第44回 ワイン産地で見つけた面白い看板の話
- 2010-02-22 (月)
- ワインコラム
今回は、ワインとは関係の無い(?)、ワイン産地で見つけた面白い看板をご紹介いたします。
恐らく今までで一番くだらない内容になりますが...
少しでも笑っていただければと思います。
まずは初級編。イタリアで、シチリア島のパレルモPalermoへ電車で移動しようとしていたときのことです。ホームで確認のため掲示板を見てみると...
看板の文字がおかしいですね!掲示板が壊れていたのか、細かいことにこだわらないイタリア気質か...危うく別の世界に連れて行かれるところでした(笑)
さて、続きまして、オーストラリアの広い公園で見つけた看板です。
日没から日の出までの間、アルコール禁止!よほど夜中に酔って騒いだ人がいたのでしょうね。この看板が立って以来、この公園は昼間からアルコールを飲む人であふれたそうです。←(うそです...)
続きまして、またまたイタリアから、シュールな看板です。
「?」マークは私が書いたのではありませんよ!ホテルはこちら、という看板だと思うのですが、確かに、ベッドはわかりますが、傍らにある謎のボックスの意味がわかりませんね...
では最後に、とあるブルゴーニュのドメーヌを訪問した時に見つけたフランスらしいユーモアあふれるものです。
訳しますと、「このメゾンは、両親を連れ添った70歳のお客さまにしか掛売りをしません。」
...
そんな客いないって!!
素直に掛売りはしません、と言えばいいのに...
そんなフランスが好きです(笑)
ワインとともに楽しい生活を!
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ワインコラム 第43回 ジュラの話 その2
- 2010-02-13 (土)
- ワインコラム
個性的な、注目に値する産地です。
今回は、実際に訪問した時のお話です。
ワイン産地としてのジュラ地方は、アルボワArboisの町を中心に、南北に細長く広がっています。
アルボワは小さな町ですが、この地方の大手ワイン生産者やミシュラン・ガイド2つ星のレストラン、ジャン・ポール・ジュネJean-Paul Jeunetなどがあります。特にこの町の名を有名にしているのは、ルイ・パストゥールLouis Pasteur(生化学者、細菌学者で、発酵のメカニズムを解明した)が暮らしたこと、そして今日ではその記念館があることでしょう。
アルボワの教会
今回ご紹介するドメーヌ・ジャック・ピュファネイDomaine Jacques Puffeneyを私が訪問したのは2005年の11月でした。フランスで評価の高いこの造り手は、アルボワの町のすぐ隣村にあります。
案内してくれたのは一見怖そうなひげもじゃのムッシュ。しかし私の質問に丁寧に答えてくれて、いろいろな種類のワインをテイスティングさせてくれました。
ここで珍しいワインを見つけました!ムロン・キュー・ルージュMelon Queue Rougeというもので、梗の部分が赤い、小さな房の白ぶどう品種です。ワインは熟した黄色い果実のニュアンスがあり、アルザスAlsaceのピノ・グリPinot Grisが連想させられました。
しかし、なんと言っても圧巻は黄ワインVin Jauneです。サヴァニャンSavagninというこの地独自のぶどう品種を発酵させ、6年以上も樽で熟成させたこの地の特産品です。偉大なワインの要素として、長い余韻が必要不可欠ですが、このワインの余韻は強く、果てることなく続くかと思われるようなものでした。
帰り際にムロン・キュー・ルージュを買おうとしたのですが、ムッシュは「お金はいらない!」とのこと。風貌は怖い(失礼!)けど心は優しいかたでした。お金は払いました(笑)。
ジュラ地方の白ワインは、全体的に共通した個性があるようです。スペインのシェリーにあるような、ナッツのような香り、ややしっかりした酸味です。このような風味は、料理と合わせると実に楽しいものです。ジュラ地方では料理にジュラ地方のワインを使い、ますます食事とワインの相性を高めています。
少しもったいないかもしれませんが、例えば鶏肉の煮込みなどに少しジュラの白ワインを入れるだけで、料理の風味がぐっと深くなります。一度試してみてはいかがでしょうか?
Clos Yでは、心優しきジャック・ピュファネイのなかなか見つけることができないアルボワ・黄ワインを3月7日のレストラン講座で登場させます!興味のある方はご連絡ください。
このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。
vinclosy@aol.com
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ワインコラム 第42回 ドイツの話 美食編
- 2010-02-06 (土)
- ワインコラム
今回はドイツの食についてご紹介いたします。
ドイツ料理と聞いて、何を思い浮かべますか?
ザワークラウトSauerkraut(フランスではシュークルートといいますね。厳密には酸っぱいキャベツの漬け物のことを指しますが、豚肉を伴った一皿も意味します。)、アイスバインEisbein(塩漬けの豚すね肉を、野菜やスパイスとともに煮込んだもの。)、ソーセージ...
豚肉料理が多いのではないでしょうか?
実際、ドイツではハムやサラミなどの豚肉加工品がとても充実していました。冷涼な土地なので、長い冬を乗り切るための保存食として、このような加工品が発達したことが考えられます。
もちろん、豚肉だけではなく、ドイツには他にもおいしい食材がたくさんあります。
2010年の1月に私が訪れたのはドイツ南部。海から離れた土地の魚料理は川魚が中心になります。フェルヒェンFelchenと呼ばれるマスの一種が良く見られますが、調理法はムニエルにするのが一般的なようです。あとはサーモンなどがありますが、魚料理はそれほど多くないようです。
やはり肉料理が中心になります。前述の豚肉の他には、牛肉、仔牛肉、鴨、ジビエなど...
特に仔牛肉は、「シュニッツェルSchnitzel」と呼ばれる、肉を叩いて薄く伸ばしたカツレツとして、至る所で食べられます。一般的にはできたての熱々のところにレモンを絞って食べますが、私がラインガウ地方のワインの中心地リューデスハイムRüdesheim村で立ち寄ったレストランでは、リースリングのクリーム・ソースがかかっていました。
確かにワインの香りがして、程よい酸味があり、リースリング・ワインとよく合いました!
あとは、野菜で挙げるとホワイト・アスパラガス。フランス人は春の味覚として愛してやみませんが、ドイツ人も大好きのようです。日本でも、もう出回っていますね。この野菜独特の甘みと苦み、1年に1度は経験したいですね!
あと、一般的な料理としてスープが挙げられます。やはり寒い国なので、冬は暖かいスープが欲しくなります。粗引きの小麦粉でできた団子や、肉団子など、団子が入ったスープが代表的です。他には、クレープを麺のように細長く切ったものが入っているのも、この国では一般的なもののようです。
他にもチーズやきのこ、じゃがいも料理など、おいしいものがたくさんあります。ソーセージひとつとっても、地方ごとに特徴がありますので、土地のワインと土地の料理を合わせるという楽しみは、ドイツでも満喫できました!
レバーを使ったソーセージの一種、レバーケーゼLeberkäse。上には目玉焼きが乗っています。
日本ではあまりドイツ料理店を見かけませんね。Clos Yでは2月18日のレストラン講座で、ドイツワインとドイツ風料理をお楽しみいただけるよう企画しております。ご興味のある方はご連絡ください。vinclosy@aol.com
ドイツワインは普段あまり飲まれないという方、この週末にでも是非飲んでみてください。凛とした美しい酸味は、世界でも稀有なドイツワインの魅力だと思います。ワインの楽しみの幅が広がりますよ!
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