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ワイン・コラム 第184回 肉の話 その2

前回に引き続き、牛肉料理のお話です。

タルタル・ステーキ
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生の牛肉を細かく切ったものに、レモン果汁やケッパーなどの酸味、タバスコの辛み、卵黄とオリーヴ・オイルの油分、塩、胡椒などを加え混ぜ合わせた料理です。私はとても好きでいろいろな場所で食べるのですが、日本で食べるのは困難になってしまいました...フランス各地で食べられますので、例えばボルドーで食べる場合はボルドーの赤ワインを、ブルゴーニュで食べる場合はブルゴーニュの赤ワインを私は合わせます。それぞれの土地で、地元の牛肉(例えばブルゴーニュ地方ではシャロレ牛)を使うことが多いので、地元のワインとしっくりくるのですね。

こんな焼きタルタルもあります!
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美味しくなかった...。タルタルの表面だけ焼き、中は生という料理。

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こちらはスイス南部、イタリア語圏のティチーノTicinoで。付け合わせの野菜の安っぽさからは想像できない高品質肉!びっくりしました。とてもおいしかったです。ワインはティチーノのメルロMerlot!この辺りでは高級サンテミリオンやポムロールなどに比肩し得る上質なメルロのワインがあります。やはり上質なものはそれなりに高いのですが。他にはメルロのロゼ、そしてメルロの白もあります!中には樽発酵・樽熟成を施した高価なメルロの白ワインもあり、ティチーノはとても興味深いワイン産地です。

イタリアでは、これ!
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ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナBistecca alla Fiorentina。トスカーナ州、キアナ牛のTボーン・ステーキ。厚みが薄いのはこの料理にあらず、最低800gとも言われる骨付きの肉塊を炭火で焼き上げます。フィレとサーロイン、2種類の肉を楽しめる、ほぼ素焼き、最後に上等なオリーヴ・オイルを振りかけるだけの豪快な料理です。
このような料理なので、料金はグラム単位で設定されています。私が食べたのは1,100g(骨付き)ほど。とろけるようなフィレ肉の美味しさがはっきりと記憶に残っています。
前菜は軽くスープにしましが、その後のデザートまで頂けるほどおいしく頂きました。やはりキアナ牛の肉質がポイントなのでしょうか。シンプルにグリルして、オリーヴ・オイルと塩、という味付けも良いのでしょう。素材の良さを楽しめます。ワインはもちろんキアンティ・クラッシコChianti Classico

最後に、私が働いていたボルドーのビストロ・デュ・ソムリエBistro du Sommelierの1品。
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コート・ド・ブフCôte de Bœuf。こちらも大きな塊で、時間をかけてじっくりと焼きます。大きな塊で焼いてこそ旨いので2名様から。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナほどの量があります。焼き加減は指定できますが、セニャンsaignant(レア)、もしくはブルーbleu(日本には無い焼き加減でしょうか、レアよりももっと生に近い焼き加減です。)を指定されることが多かったです。
そして付け合わせのポム・フリットが絶品。外側はかりかりで中はフォンダン(とろけるような)。粗塩をまとった揚げたては3つ星?!日本の芋との素材の違いもあるのでしょう。
この料理とはやはりボルドーの赤ワインと合わせることになります。私が働いていた2005年には、シャトー・ボー・ソレイユ(ポムロール)のセカンドのプティ・ソレイユやシャトー・レ・ゾルム・ソルベ(メドック)などが良く出ていました。シャトー・ラトゥールのサードのポイヤック・ド・ラトゥールも安かった...レストラン(ビストロですが)で1996が38ユーロ...

めくるめく牛肉料理の世界。ひとつの料理に合わせるワインはもちろんひとつではありません。近頃暑い日もありますので、冷やした白ワインと牛肉料理も良いでしょう。

連休の締めくくりは肉とワインで決まり?ですね!

ワイン・コラム 第177回 スイスの話 ティチーノ編

スイスのワイン、と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?

ワイン愛好家の方でも、ソムリエでさえ、口にする機会はほとんど無いでしょうし、イメージすら湧かないかもしれません。

しかし当然、スイスにも素晴らしいワインが少なからず存在しています。

代表的なワインは、白ぶどうシャスラChasselasから造られるフルーティで軽やかな辛口白ワイン。中でもレマン湖の北岸の急斜面畑、特級格付けのデザレイDézaleyそしてカラマンCalaminはミネラル豊かで凝縮感のある、世界最高峰のシャスラのワインです。

このあたりのフランス語圏のワイン産地も面白いのですが、今回はイタリア語圏のティチーノTicinoをご紹介いたします。

ティチーノはスイスの一部がぐっとイタリアの北部に入りこんでいるような感じになっていて、湖が多く、起伏に富んだ土地です。

ワインはというと、この土地では何と言ってもメルロMerlotが重要なぶどう品種です。

ヴィナッティエリVinattieri
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ジアルディGialdi
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といった高品質生産者のトップ・キュヴェともなると、極上のボルドー右岸のワインと肩を並べる品質になります。

また、この土地の面白いところは、メルロからロゼも白も造ってしまうところです。若いうちに楽しむタイプのフルーティなワインが一般的ですが、ジアルディのビアンコ・ロヴェレBianco Rovereのようにフレンチ・オークの新樽で発酵・熟成されたメルロの白ワインもあり、素晴らしい品質でした。

ティチーノのワインは日本にはほとんど入って来ていないようですが、機会がありましたら是非試してみてください。良い品質です!

Clos Yは、8月19日の世界の銘醸地を巡る!のテーマをスイスとし、良質なスイスのワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。ティチーノのメルロの白ワインも登場します!ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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ワイン・コラム 第174回 シャンパーニュ地方の話 テタンジェ編

シャンパーニュChampagne

フランス北東、シャンパーニュ地方で造られる発泡性のワインであり、食前から食中、食後まで、華やかに場を盛り上げ、ラグジュアリーな雰囲気を放つ、他にあまり類の無いワインです。

近年では小規模生産者の「ワインらしい」個性を備えたシャンパーニュが人気ですが、いわゆる大手メゾンも素晴らしいシャンパーニュを世に送り出していますね。

今回は、人気メゾンのひとつ、テタンジェTaittingerをご紹介いたします。

1734年創立のこのメゾンは、シャンパーニュ地方の都市ランスReimsに本拠地があるため、訪問し易く、また時間を取って訪問する価値のある、シャンパーニュ地方の中でも特に重要なワイナリーのひとつだと思います。

個人的な話ですが、ワインの勉強を始めた頃、有名どころ(とそうでもないところも)のシャンパーニュを並べて比較試飲する機会を友人と設けました。その中でテタンジェのシャンパーニュは華やかで香り豊か、味わいもバランス良く全体として気品があり、特に心惹かれたことを覚えています。

私がこのメゾンを訪問させて頂いたのは2008年のことでした。
Taittinger
テタンジェに限った事ではありませんが、ランスのシャンパーニュのメゾンは地下に深く長いカーヴを所有しており、その訪問の大部分の時間を地下で過ごすことになります。

お決まりのルミュアージュに関することなど見させて頂きましたが、テタンジェは一部のキュヴェにを使用しています。
Taittinger樽
今でこそシャンパーニュ造りに樽を使うことはそう珍しくなくなりましたが、今日でも樽を使って造られたシャンパーニュは少数派です。

特筆すべきキュヴェは

コント・ド・シャンパーニュComtes de Champagne。テタンジェのトップ・キュヴェ。全体の5%を新樽を含む樽で4ヵ月熟成。良い年にのみ造られ、10年ほどの熟成を経てからようやく出荷されます。常に品があり、複雑で余韻が長いプレステージ・シャンパーニュです。

コレクションCollection

良い年にのみ造られ、世界の有名芸術家にボトルのデザインを依頼するアーティスティックなキュヴェ。

1978年のヴィクトル・ヴァザルリがファースト・ヴィンテージ。その後
1981 アルマン
1982 アンドレ・マッソン
1983 ヴィエラ・ダ・シルヴァ
1985 ロイ・リキテンスタイン
1986 ハンス・アルトゥング
1988 今井俊満
1990 コルネイユ
1992 マッタ
1998 ザオ・ウーキー
2000 ラウシェンバーグ
2002 アマドウ・ソウ
といった芸術家がボトル・デザインを手がけています。

他にも甘めに仕上げたノクターンNocturneや複数のロゼなど、魅力的なシャンパーニュが揃っています。まずはブリュット・レゼルヴBrut Réserveから試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは4月22日のシャンパーニュ地方のワイン講座のテーマを「グラン・メゾン」とし、シャンパーニュ地方の代表的な大手メゾンの基本的なキュヴェを試飲し、それぞれのメゾンの特徴を探っていきます。テタンジェもご紹介いたします。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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ワイン・コラム 第173回 ぶどう品種の話 アルバンヌ編

カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ...

国際品種と呼ばれる、世界各地で栽培されている品種によるワインは、やはり人気のある品種から造られますので多くの人に好まれ易い特徴を持っていますし、ひとつの品種が表現するそれぞれの土地の個性が感じられて楽しいと思います。

その一方で、ある狭い範囲の土地でしか栽培されていないいわゆる地場品種によるワインは、その品種が育まれた土地と深いつながりを持っていて、飲み手にその土地を思わせたり、個性的な香味を持っていたりして興味深いと思います。

ぶどう栽培の歴史が長い旧世界では各地で地場品種が栽培され続けておりますが、今回ご紹介するのはフランス北部シャンパーニュChampagne地方の白ぶどう品種です。

シャンパーニュ地方のワインと言えば瓶内二次発酵方式で造られるスパークリング・ワインで、使用されるぶどう品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、そしてムニエ(ピノ・ムニエ)と認識されていらっしゃる方が多いと思います。

実際のところ、シャンパーニュ地方には非発泡性の赤ワイン、ロゼワイン、白ワインの生産も行われております。そしてワイン醸造に用いられるぶどう品種は、上記3種の他にアルバンヌArbane、プティ・メリエPetit Meslier、ピノ・ブランPinot Blancそしてピノ・グリPinot Grisがあります。もっとも、アルバンヌ以下4種類が占めるシャンパーニュ地方の栽培面積は全体の0.3%にも満たない状況です。

今回は特にアルバンヌについてご紹介いたします。

この白ぶどう品種はシャンパーニュ地方南部オーブ県の古い地場品種です。
Les Riceys オーブ県Les Riceys村
小さく濃い色の葉を持ち、ぶどうの房は小さく、果粒も小さくとても糖度が高くなります。かつてはロゼ色そして黒い色の果皮を持つアルバンヌも存在していたようです。ベト病やうどんこ病に侵され易く、オーブ県以外ではあまり良く熟さないと言われています。1988年には僅か2haの栽培面積しかなかったようです。しかし収量の低いこの品種からは、暖かい年には特に良い品質のワインができていました。

最近では主要3品種の他に、残り4品種を使ったシャンパーニュも探せば見つかるようになってきています。とは言えやはり希少であることは変わりなく、複数品種のブレンドものがほとんどですのでアルバンヌ100%のシャンパーニュは探してもあまり見つけることはできない状況です。

私は一度、ランスでアルバンヌ100%のシャンパーニュを見つけ、買って飲んでみたことがあります。明るめの色調で、良い意味では無い植物的な香りが支配的でびっくりしたことを覚えています。後に生産者と話す機会があり、アルバンヌについて質問してみたのですが「そのように青っぽい香りが強く香ることがあります。」とのこと。少なくとも複数回経験しないとワインについて語るには不十分なので今はあまり詳しいことは言えませんが、今後も機会を設けて希少品種のシャンパーニュを試してみたいと思っております。

見かけることすらままならない、高価でその割に品質がいまひとつ?!のアルバンヌ。なかなか試す機会が無いと思いますが、Clos Yの3月25日のシャンパーニュ地方のワイン講座でアルバンヌ100%のシャンパーニュをご試飲頂けます!この回のテーマは「シャンパーニュ地方のぶどう品種」で、他にシャルドネ100%のシャンパーニュ、ピノ・ノワール100%のシャンパーニュ、ムニエ100%のシャンパーニュの比較試飲を行います。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
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ワイン・コラム 第160回 ブルゴーニュ地方の話 ルイ・ラトゥール編

コルトンCorton

ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区唯一の赤ワインのグラン・クリュです。

ラドワ・セリニーLadoix-Serrigny村、アロース・コルトンAloxe-Corton村、そしてペルナン・ヴェルジュレスPernand-Vergelesses村、これら3ヵ村にまたがり、コルトンの丘があります。
Pernandから
遠くからでも目立つ、ぽこっとした丸いこの丘の日当たりの良い部分にはぶどうが植えられていて、特に上質なぶどうが収穫できる畑はコルトンやコルトン・シャルルマーニュCorton-Charlemagneといったグラン・クリュに格付けされています。

コート・ド・ニュイのグラン・クリュ、例えばマジ・シャンベルタンMazis-Chambertinやボンヌ・マールBonnes-Maresなどに比べると、コルトンの赤はやや地味な感じがあります。一般的なコルトンの価格がグラン・クリュとしては控えめで、それより高価なプルミエ・クリュもたくさんあることを考えると当然なのかもしれませんが、このアペラシオンを引っ張っていくような傑出した生産者が多く無いこともその理由の一つと言えるでしょう。

コルトンの優れた生産者としては、ボノー・デュ・マルトレイBonneau du Maltray、トロ・ボーTollot-Beaut、ブシャール・ペール・エ・フィスBouchard Père et Fils、ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレDomaine de la Vougeraie(近年ではD.R.C.)などが挙げられますが、今回はコルトン最大の所有者でるルイ・ラトゥールLouis Latourをご紹介いたします。

1731年からの歴史を持つこの生産者は、今日ではブルゴーニュだけでなく南仏でもワイン造りを行っていて、多くのアペラシオンを手掛けています。一般的には「ネゴシアン」としての認識が強いことと思われますが、自社畑を所有するドメーヌとしての顔も持ち合わせています。

極上のロマネ・サン・ヴィヴァンRomanée-Saint-Vivantなども造っていますが、この生産者のハートはコルトンにあるようです。

私がこのメゾンを訪問した時、まずはボーヌの街中にあるオフィスを訪ねました。するとすぐに車でコルトンの丘まで移動して、そこにある醸造所を案内してくださいました。

こだわりのある醸造設備や醸造方法など面白い点がありますが、私が興味深いと思う部分は、この生産者は複数のコルトンを造り分けているところです。

まずは、一般的な「コルトンCorton」。コルトンというグラン・クリュは複数の畑の集合体ですが、あるひとつの畑のぶどうのみからコルトンを造る場合、その畑の名を表記することができます。例えば、コルトン・ブレッサンドCorton Bressandesなど。ルイ・ラトゥールのコルトンの一番下に位置するこのキュヴェは、コルトンの複数の畑のぶどうをブレンドしたもので、畑名を名乗ることはできません。

それから、畑名入りのコルトン。コルトン・クロ・ド・ラ・ヴィーニュ・オ・サンCorton Clos de la Vigne Au Saintなど。普通に考えると、畑まで絞り込んだ、コルトンの中でも一番上に来るものです。しかし、ルイ・ラトゥールにはこの上があります。

それが、同社の看板ワインであるシャトー・コルトン・グランセイChâteau Corton Granceyです。ルイ・ラトゥールの自社畑のコルトン4つの畑の高樹齢のぶどうをブレンドして造ります。同社のコルトンの最上品、であるのかもしれませんが、ブルゴーニュの真の愛好家は畑の表現を確かめたいもので、複数畑のブレンドものには興味が無い、という方もいらっしゃるかもしれません。

今回はコルトンの話が中心になりましたが、同社のグラン・クリュの白、コルトン・シャルルマーニュはコルトンの赤以上の高い評価を得ています。ひとまずコルトンがどのようなワインか確かめたい場合には、この造り手のコルトンはひとつの基準になることでしょう。
Corton コルトン上部から

Clos Yは、9月から始まるブルゴーニュ ステップ・アップ講座 続編の第1回の内容をコルトンとその周辺とし、ルイ・ラトゥールの畑名入りのコルトンも試飲に登場してもらいます。ご興味がございましたらご連絡ください。

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ワイン・コラム 第147回 ローヌ地方の話 ギガル編

フランス南部に位置するローヌRhône地方。ローヌ川沿いに南北に広がるワイン産地です。

ローヌ地方は北部南部に分けられますが、それぞれ全くと言って良いほど違うタイプのワインを生産しています。北部と南部を別の産地として捉えたほうが良いのではと思います。

簡単に説明しますと、北部では赤ワインも白ワインも主に単一品種で造られ、ワインは力強いながらもエレガントさを備えています。それに対し南部(シャトーヌフ・デュ・パプの生産者、ネルトの方は我々はプロヴァンス地方にいるとおっしゃっていました。)では赤ワインも白ワインも主に複数のぶどう品種のブレンドで造られ、ワインは南の太陽の恩恵を受けふくよかでボリューム感が強く表現されています。

今回は、そんなローヌ地方を代表する生産者のひとり、ギガルGuigalをご紹介いたします。

手掛けるワインは広く、シャトーヌフ・デュ・パプやジゴンダスなど南ローヌ、そしてエルミタージュやコンドリウなど北ローヌ、つまりローヌ全域のワインを生産しています。

本拠地を置くのはアンピュイAmpuisの町です。この町はローヌ地方を代表する高級銘柄であるコート・ローティCôte-Rôtieの産地です。
Cote-Rotie畑2
Cote-Rotie畑3
ギガルを語る上で欠くことのできない看板ワインであるラ・テュルクLa Turque、ラ・ムーリーヌLa Mouline、ラ・ランドンヌLa Landonneの畑はこのギガルの本社の近くに位置しています。

ギガルのワインに限ったことではないのですが、コート・ローティは、フランス語で「焼けた丘」という名前から、いかにも「熱い(=ボリューム感が強くて重い)」ワインを想像してしまうと思うのですが、実際はローヌ地方最北端、ブルゴーニュに近い場所のワインなので、その名に反してエレガント系です。

加えて、コート・ローティに使われるシラーSyrahも少し誤解を受けている品種であるように私は感じています。

北ローヌが原産地とされるこの品種は、北ローヌではある程度高価なワインになります。オーストラリアなど別の産地では廉価なシラー(もしくはシラーズ)がたくさんあり、そのようなワインのほうが身近なことでしょう。しかし北ローヌのシラーとオーストラリアのシラーズでは同じ品種とは思えないほどワインのスタイルが異なります。オーストラリアのシラーズは一般的に果実味が豊かでボリューム感が強いワインに仕上がります。それに対し北ローヌのシラーは冷涼な雰囲気を持ち、ボリューム感は強くなり過ぎず、エレガントにまとまります。世界レヴェルのソムリエも、ブルゴーニュのピノ・ノワールと間違えることがあるほどです。

ギガルの話からそれてしまいましたが、このように、ギガルの看板ワインであるコート・ローティは常にエレガントさを備えています。

ギガルのワイン全体を見て、すごいと思うのは、そのボトム・レンジであるいわゆる「コート・デュ・ローヌ」の質の高さです。赤は18ヵ月もの間樽熟成され、(年により異なりますが)シラー主体です。驚くべきコスト・パフォーマンスの高さを誇っていますが、生産量の多いこのクラスのワインをあのレヴェルに仕上げることに驚かされます。

北から南まで、ローヌの上質なワインを造るギガル。この地のワインを知る上で、欠かせない存在です。特に今、冬季はジビエのシーズンです。野趣味溢れるジビエを、濃厚なソースで頂くとき、ボルドーやブルゴーニュも良いですが、ローヌのワインは鉄板です!試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは、2月2日のレストラン講座のテーマを「ジビエを食す!」とし、ジビエ料理をそれに合う素晴らしいワインとともにお楽しみ頂きます。ギガルのトップ・ワインのひとつ、コート・ローティ ラ・ムーリーヌ2006も登場します!ご興味がございましたらご連絡ください。

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ワイン・コラム 第130回 シャンパーニュ地方の話 畑の個性とブレンドについて

関東地方は梅雨真っただ中ですが、この雨季が終われば、真夏が私たちを待ち構えています。

 

暑い季節には酸味がしっかりとした爽やかな白ワインや、スパークリング・ワインに手が伸びますね。

 

この時期になるとワイン専門誌も「スパークリング・ワイン」をテーマにした記事が多くなります。今回は、スパークリング・ワインの中でもシャンパーニュChampagneについて少し考えてみたいと思います。

 

フランス北東部、パリの東に位置するシャンパーニュ地方では、通常の白ワイン、ロゼワイン、赤ワインも造られておりますが、生産されるワインのほとんどはスパークリング・ワインであるシャンパーニュです。

 

シャンパーニュが、いわゆる一般的なワインと異なる点は、シャンパーニュ地方のぶどうで造られる炭酸ガスを含んだ発泡性のワインであることの他に、複数挙げられます。

 

特に大きな点は、複数の収穫年のワインがブレンドされ、ひとつのワインになるということです。

 

一般的なワインは、ラベルに「2010」や「2011」など、そのワインの原料となったぶどうの収穫年が表記されています。消費者は、その情報から、ワインの質を予測し、購入の参考にすることができます。

 

例えば、ワイン売り場に、同じ生産者の「Gevrey-Chambertin」の2009と2010が同じ価格で売られているとします。2009のブルゴーニュ地方は温暖な気候のもとぶどうが完熟し、やや酸味が穏やかでボリューム感のあるワインができた年です。2010のブルゴーニュ地方は、クラシカルな、果実味と酸味のバランスの良いワインが出来た年です。ボリューム感のあるワインを飲みたい気分でしたら2009を購入、ある程度酸味のしっかりとしたフレッシュ感のあるワインを飲みたい気分でしたら2010を購入すれば良い、ということになります。

 

シャンパーニュについては、一部ヴィンテージ入りシャンパーニュ以外の、大半のシャンパーニュのラベルにはヴィンテージが記されておりません。これは、常に安定した品質を保つという目的を果たすために、複数の性格の異なる年のワインをブレンド=アッサンブラージュAssemblage)しているためです。

 

消費者は、難しいことは考えずに、例えばモエ・テ・シャンドンMoët et Chandonのブリュット・アンペリアルBrut Impérialなら、どのボトルも同じ品質であるという前提で安心してシャンパーニュを購入できるわけです。

 

シャンパーニュはアッサンブラージュの芸術、と言われることがありますが、言い得て妙、だと思います。

 

シャンパーニュのアッサンブラージュには、ヴィンテージだけでなく、ぶどう品種といった変数も含まれます。

 

シャンパーニュは単一品種(ピノ・ノワールPinot NoirやシャルドネChardonnayなど)で造られることもありますが、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエPinot Meunier、シャルドネの3品種のブレンドで造られるものが大半を占めます。

 

また、ピノ・ノワールひとつを取っても、ランスReims(シャンパーニュ地方の中心都市。シャガールのステンド・グラスがある立派な大聖堂が有名。)周辺のシャンパーニュ北部のピノ・ノワールと、レ・リセイLes Riceys周辺のシャンパーニュ地方南部のピノ・ノワールでは、明らかに品質が異なります。

Reims ランスの大聖堂

 Les Riceys レ・リセイ

このため、ひとつの安定した品質のシャンパーニュを毎年造るためには、3つの品種のバランス、それぞれのぶどう品種の生産地区による性質の違い、さらに過去のどのヴィンテージのものをどのような割合でブレンドするのか考えなければなりません。

 

未来のシャンパーニュ造りのために過去のワインをストックしておくことは資金面でも大変です。さらにシャンパーニュは必ず瓶内二次発酵方式という手間暇のかかる方法で造らなければならないため、本当に複雑な製造方法であると言うことができます。

 

このように書くと、本来自然の恵み、大地(テロワール)の特徴を表現するはずのワインから、シャンパーニュは大きく離れた工業的な産物と思われるかもしれません。

 

しかしシャンパーニュもワイン。生産者は土地を大切にし、その土地の個性を尊重しています。

 

一番良く知られている例として、サロンSalonを挙げることができるでしょう。単一品種(シャルドネ100%)、単一クリュ(ル・メニル・シュール・オジェLe Mesnil sur Ogier村のぶどう100%)、そして単一ヴィンテージ(複数年のワインのブレンドはせず、1999なら1999のぶどう100%でひとつのワインを造ります。)

Salon 職人 Salonの動瓶職人 

さらに、近年増えている小規模生産者の中には、単一畑のシャンパーニュにこだわるものもあります。

 

このような多様性が、多くの人を引き付け、シャンパーニュは世界中のスパークリング・ワインの頂点に居続けるのかもしれません。

 

次にシャンパーニュを口に含むとき、その香りと味わいの複雑さに注目してみてください。その1杯を造り出すために使われた長い年月、熟練の技が体と心に沁みていくことでしょう。

 

Clos Yは、7月17日のレストラン講座のテーマをシャンパーニュとし、アペリティフからデザートまで、5種類のシャンパーニュでフランス料理のコースをお楽しみ頂きます。注目の生産者オリヴィエ・オリオによる、単一品種(ピノ・ノワール100%)、単一ヴィンテージ(2006)、単一畑(バルモン)の希少なキュヴェも登場します!

 

 

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ワイン・コラム 第129回 ロワール地方の話 ディディエ・ダギュノー編

ワインの品質と価格のバランスは、必ずしも釣り合っているものではありませんが、ワインの価格はワインを選ぶうえでひとつの参考になるのは間違いないでしょう。

 

今回ご紹介するディディエ・ダギュノーDidier Dagueneauは、世界で最も高価なソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blancの白ワインを造る造り手です。

 

「ロワールの野生児」

「Enfants terribes恐ろしき子供たち」

 

など、畏敬を込められた数々の呼び名を持つディディエ・ダギュノー氏。

 

素晴らしく品質の高いワインは、造り手の風貌も相まって、カリスマ的な人気を博しています。

Didier Dagueneau ご夫婦で(2005年) 

ドメーヌは、ロワール川上流域、プイィ・フュメPouilly-Fuméのアペラシオン内にあります。このアペラシオンでは、ソーヴィニヨン・ブランによる白ワインのみが生産されています(ディディエ・ダギュノーは、ブラン・フュメ・ド・プイィBlanc Fumé de Pouillyという表記を用いています。)。

 

一般的なプイィ・フュメは、冷涼な気候を反映した、柑橘類やフレッシュ・ハーブの香りを持爽やかな白ワインですが、ディディエ・ダギュノーのワインは別格です。

 

やはり冷涼な気候を感じさせる豊かな酸味を備えていますが、上級キュヴェからはトロピカル・フルーツ系の香りも感じられ、樽から来るロースト香もあります。そして味わいには塩気も感じられ、強いミネラルの芯が通っています。ワインが若いうちは飲むのをじっとこらえて、熟成させてから飲むべき数少ないプイィ・フュメです。

 

この造り手のトップ・キュヴェ的なワインは、石の写真のラベルが印象的なシレックスSilexです。初めてこのワインを飲んだ時のことは今でもよく覚えています。芸術の域。大地からぶどうの樹が吸い上げたエッセンスを口に含んでいるような、スケールの大きさを感じさせてくれるワインでした。

 

その他のキュヴェとして、

 

ブラン・フュメ・ド・プイィ Blanc Fumé de Pouilly

 

ビュイッソン・ルナール Buisson Renard

 

ピュール・サン Pur Sang

 

サンセール ル・モン・ダネ シャヴィニョール Sancerre Le Mont Damné Chavignol

 

ジュランソン レ・ジャルダン・ド・バビロン Jurançon Les Jardins de Babylon

 

などがあります。いずれも素晴らしいワインです。

 

そして、自根(フィロキセラというぶどうの根に寄生する害虫対策として、アメリカ系のぶどうの台木に接ぎ木されていない)のソーヴィニヨンから造られるアステロイドAstéroïdeがあります。

 

私はこのドメーヌを、2005年に訪問させて頂きました。現在では世界中で360以上の造り手を訪問させて頂いておりますが、約束の時間に遅れることはまずなく、大体早く着くのですが、この造り手に限り、道に迷い約束の時間に遅れてしまいました。しかし笑顔で、ワインを試飲させて頂いたのを覚えております。

 

残念ながらディディエ・ダギュノー氏は2008年に飛行機事故で亡くなってしまいましたが、彼が造ったワインはこれから先、何年、何十年と優美に熟成を続けて行くことでしょう。そしてドメーヌは、現在は息子さんたちが引き継ぎ、運営されています。

 

ソーヴィニヨン・ブランというぶどう品種のひとつの頂点を経験したい方、強いミネラル感を持つワインを経験したい方、純粋においしいワインを飲みたい方...是非、ある程度の熟成を経た(できれば8年以上)ディディエ・ダギュノーのワインを飲んでみてください。ワインに対する新たな視点ができるかもしれません。

 

Clos Yは、7月14日のワイン祭りのラインナップに、ディディエ・ダギュノーのブラン・フュメ・ド・プイィ2004も含めております。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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ワイン・コラム 第124回 ぶどう品種の話 パロミノ編

シェリー。世界三大酒精強化ワインのひとつです。ワインにあまり興味が無い方でも、口にする機会があるのではないでしょうか。シェリー・ビネガーのように、調味料に姿を変えているものもあります。

 

スペイン南部、アンダルシア地方、ヘレスJerez(ヘレス・デ・ラ・フロンテラJerez de la Fronteraの町の周辺で造られるワインで、スペインではヘレスと呼ばれています。日本ではその英語での呼び名であるシェリーが定着しています。

 

シェリー自体は世界的に有名でも、その原料であるぶどう品種はあまり知られていないと思います。

 

ペドロ・ヒメネスPedro XimenezやモスカテルMoscatelなどの例外がありますが、シェリーのほとんどはパロミノPalominoという白ぶどうからできています。

 

シェリーは世界中で愛されていますが、パロミノはシェリーの原料以外であまり見かけることがありません。

 

パロミノの原産地はほぼ確実にアンダルシア地方とされています。パロミノの栽培は、暖かく乾燥した気候に適しており、その果汁には糖分と酸味が少ないという特徴があります。このため、一般的なワインに醸造してもとても上質なワインになることは難しいのですが、「アルバリサalbariza」という土壌で栽培されるパロミノからは上質なシェリーが生まれます。

 

アルバリサはヘレス・デ・ラ・フロンテラJerez de la Frontera、サンルカール・デ・バラメーダSanlúcar de Barramedaエル・プエルト・デ・サンタ・マリアEl Puerto de Santa Mariaの3つの町の間に見られる真っ白な土壌で、石灰の含有量が多く高い保水性を備えています。

 

このアルバリサ土壌で栽培されたパロミノのぶどうは特に上質とされ、その果汁から造られるシェリーは世界屈指の偉大なワインになる可能性を秘めています。

Jerez畑 Jerezの畑。 

実際、シェリーは世界的に見てもコスト・パフォーマンスの高い、素晴らしいワインだと思います。

 

すっきりした辛口タイプのフィノFinoから、重厚で余韻がとてもとても長いオロロソOlorosoまで、シェリーというひとつのワインでありながら世界でも類を見ないバラエティの広さがあります。

 

フィノは良く冷やして、タパス全般と楽しむことができると思います。鰯のマリネなど、一般的なワインと合わせることが難しい料理とも相性が良いです。オロロソは世界的に見ても最も余韻の長いワインのひとつと言えるでしょう。ソレラ・システムと言う独自の熟成方法により、長い樽熟期間を経たワインも含まれるこのワインは、酸化熟成により複雑な風味を備えています。しばしば紹興酒のフレイヴァーとの共通点も指摘されますが、このような重厚なワインは煮込んだ肉料理や濃厚な中華料理と合わせても楽しむことができると思います。

 

このような多彩なワインを生みだすパロミノ。注目されることは少ないですが、覚えておいて損は無いぶどう品種のひとつだと思います。

 

Clos Yは4月24日のレストラン講座のテーマを「シェリー~知られざる真価~」とし、5種類のシェリーをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。中には最低でも30年以上の熟成を経たワインで構成される希少なシェリーも含まれております。ご興味がございましたら是非ご参加ください。

 

 

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vinclosy@aol.com

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ワイン・コラム 第118回 アルザス地方の話 ジョスメイエ編

2013が始まりました。

 

今年はどのような年にしていきますか?

 

今年は3月に世界ソムリエ・コンクール東京で開催されます。過去、1995年に東京で開催された時には日本代表の田崎真也氏が優勝され、世間がワインに注目しました。今回も、メディアが注目することでしょう。ワイン業界のイヴェントが一般的なニュースとして取り上げられるのは、毎年ボージョレ・ヌーヴォーの解禁くらいのものですから、3月のコンクールが日本のワイン業界全体を盛り上げてくれるかなと期待しております。

 

Clos Yは、2013年も秘蔵のワインをレストラン講座等で提供していきます。まずは2013年第1回目のレストラン講座、極上ワインと料理のマリアージュ(1月14日)で、シャトー・デュクリュ・ボーカイユChâteau Ducru Beaucaillou1966や、アルザス ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴ Alsace Gewurztraminer Vendanges Tardives1990 ジョスメイエJosmeyerなど...

 

今回は、アルザス地方の実力派の造り手、ジョスメイエをご紹介したいと思います。

 

この造り手は、アルザス地方の人気の観光町コルマールColmarから西に5kmほどのヴィンツェンハイム村に居を構えています。

 Josmeyer - コピー

この造り手の特徴として、畑を有機栽培で管理していることが挙げられます。1999年にはビオディナミ農法を取り入れました。醸造もナチュラルで、酵母は添加せず天然酵母によるアルコール発酵を行い、補糖(ぶどう果汁に糖分を加えてワインのアルコール度数を上げる技術)は行いません。

 

しっかりと果実味がありながらしなやかで優しさのある味わいが和食と合うのでしょうか、東洋的思想に通じる哲学があるのでしょうか、漢字で「蓮」と書かれたものなど、和風のラベルが貼られたワインもあります。

 

実際ワインは素晴らしい品質です。アルザスは、アルザス・グラン・クリュAlsace Grand Cruという特級畑が51ありますが(今後これらのグラン・クリュひとつひとつが独立したアペラシオンになる模様です。)、グラン・クリュを名乗るためには厳しい条件をクリアしなければなりません。良く知られているものとしては、アルザス高貴4品種しか(例外もありますが)グラン・クリュと名乗ることができません。ジョスメイエは、グラン・クリュの畑に高貴4品種以外の品種、例えばピノ・オーセロワPinot Auxerrois等を植えて、一般的なアルザスとして販売しています。これが素晴らしいのです!

 

特級畑に特級を名乗ることができない、言ってしまえば無名の品種を栽培し続け、高品質なワインを造る...かっこいいです!

 

このような造り手さんは応援したいと思いますが、私などが応援しなくてもその品質によって世界で高く評価されています。

 

世界には稀にこのような「裏グラン・クリュ」とでも言うべきワインが存在しています。このようなワインを見つけ出して、偉大な土地を思いつつ味わうのもワイン特有の楽しみですね!

 

 

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