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ワイン・コラム 第174回 シャンパーニュ地方の話 テタンジェ編

シャンパーニュChampagne

フランス北東、シャンパーニュ地方で造られる発泡性のワインであり、食前から食中、食後まで、華やかに場を盛り上げ、ラグジュアリーな雰囲気を放つ、他にあまり類の無いワインです。

近年では小規模生産者の「ワインらしい」個性を備えたシャンパーニュが人気ですが、いわゆる大手メゾンも素晴らしいシャンパーニュを世に送り出していますね。

今回は、人気メゾンのひとつ、テタンジェTaittingerをご紹介いたします。

1734年創立のこのメゾンは、シャンパーニュ地方の都市ランスReimsに本拠地があるため、訪問し易く、また時間を取って訪問する価値のある、シャンパーニュ地方の中でも特に重要なワイナリーのひとつだと思います。

個人的な話ですが、ワインの勉強を始めた頃、有名どころ(とそうでもないところも)のシャンパーニュを並べて比較試飲する機会を友人と設けました。その中でテタンジェのシャンパーニュは華やかで香り豊か、味わいもバランス良く全体として気品があり、特に心惹かれたことを覚えています。

私がこのメゾンを訪問させて頂いたのは2008年のことでした。
Taittinger
テタンジェに限った事ではありませんが、ランスのシャンパーニュのメゾンは地下に深く長いカーヴを所有しており、その訪問の大部分の時間を地下で過ごすことになります。

お決まりのルミュアージュに関することなど見させて頂きましたが、テタンジェは一部のキュヴェにを使用しています。
Taittinger樽
今でこそシャンパーニュ造りに樽を使うことはそう珍しくなくなりましたが、今日でも樽を使って造られたシャンパーニュは少数派です。

特筆すべきキュヴェは

コント・ド・シャンパーニュComtes de Champagne。テタンジェのトップ・キュヴェ。全体の5%を新樽を含む樽で4ヵ月熟成。良い年にのみ造られ、10年ほどの熟成を経てからようやく出荷されます。常に品があり、複雑で余韻が長いプレステージ・シャンパーニュです。

コレクションCollection

良い年にのみ造られ、世界の有名芸術家にボトルのデザインを依頼するアーティスティックなキュヴェ。

1978年のヴィクトル・ヴァザルリがファースト・ヴィンテージ。その後
1981 アルマン
1982 アンドレ・マッソン
1983 ヴィエラ・ダ・シルヴァ
1985 ロイ・リキテンスタイン
1986 ハンス・アルトゥング
1988 今井俊満
1990 コルネイユ
1992 マッタ
1998 ザオ・ウーキー
2000 ラウシェンバーグ
2002 アマドウ・ソウ
といった芸術家がボトル・デザインを手がけています。

他にも甘めに仕上げたノクターンNocturneや複数のロゼなど、魅力的なシャンパーニュが揃っています。まずはブリュット・レゼルヴBrut Réserveから試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは4月22日のシャンパーニュ地方のワイン講座のテーマを「グラン・メゾン」とし、シャンパーニュ地方の代表的な大手メゾンの基本的なキュヴェを試飲し、それぞれのメゾンの特徴を探っていきます。テタンジェもご紹介いたします。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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