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ワイン・コラム 第166回 2014年印象に残ったワインの話

2014年も終わりを迎えようとしています。

どのような年でしたでしょうか?

私は毎年年末になると「今年のワイン」を考えます。今年はソムリエとして複数のコンクールに参加させて頂き、その内容により的を絞って試飲を重ねました。そういった環境の中で、強く印象に残ったものは...

Quinta dos Roques Dão Tinto Cãoキンタ・ドス・ロケス ダン ティント・カン 1999

ポルトガルの中でも重要なワイン産地、ダン。この土地を代表する生産者のひとりがキンタ・ドス・ロケスです。このポルトガルでもトップ・クラスの生産者が、希少な高級品種ティント・カンで造ったワインの15年熟成ものです。

香りは熟成感を伴う複雑なもので、温暖な地域で育ったぶどうを思わせる温かみがありながら繊細。味わいはピークを迎え、力強いもののどこかブルゴーニュのピノ・ノワールを思わせるような気品があり、なかなか他に類を見ない個性的なワインでした。

もはや通常に購入することは不可能なワインですが、丸の内のポルトガル料理屋さんでお目にかかれるかもしれません。

この生産者によるEncruzadoエンクルザ―ドの白ワインも実に秀逸であることを付け加えておきます。

あともうひとつ、挙げておきたいのはブルゴーニュのBizotビゾによるMarsannayマルサネイです。

ビゾと言えばヴォーヌ・ロマネの知る人ぞ知る生産者。高品質なワインを造っていますが生産量が少ないためなかなかお目にかかることができません。そのビゾがマルサネイのClos du Royクロ・デュ・ロワ畑で造るこの赤ワイン。どこかD.R.C.の雰囲気を感じたので印象に残っています。

みなさまはいかがでしたでしょうか?来年もきっと素晴らしいワインとの出会いがあるはずです。

本年も大変お世話になりました。2015年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。

Clos Y代表 中西 祐介
Le 31 Décembre 2014

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