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ワイン・コラム 第167回 イタリアの話 フェッラーリ編

新年明けましておめでとうございます。

本年も引き続き、訪問したワイン産地の話などをコラムに綴っていきたいと思います。

2015年第1回目のコラムでは、イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州で上質なスパークリング・ワインを造るフェッラーリFerrariをご紹介いたします。

ワイナリーは、同州の州都トレントTrentoの町にあります。
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私はお隣のヴェネト州のヴェローナから北上しトレントに向かったのですが、途中の風景は心打たれるものでした。

道は狭い渓谷を南北に走っているのですが、両岸は崖のように聳え立っていて、電車と車は谷の一番下の方を通ります。夕暮れ時、見上げてしまう崖が両側にある中を走っていくのはどこか悪い夢のようで、美しい風景ながらトレントに着いた時はほっとしたのを覚えています。

谷底の比較的平坦な部分から急斜面過ぎて作業ができない部分の間にぶどう畑が拓かれています。

トレントの町の名を取ったD.O.C.トレントという呼称のワインがありますが、それはトレントの町周辺のぶどうを用いて造られるスパークリング・ワインです。私が通った渓谷の斜面畑のぶどうも使われることでしょう。比較的価格は手ごろ。しかし内容はとても充実していて、世界的に見てもコスト・パフォーマンスが高いスパークリング・ワインだと思います。

そのトレントを代表する生産者がフェッラーリです。車のフェッラーリとは関係がありませんが、同じ名前のそれぞれ有名企業であるため、一緒にイヴェントを行うこともあるようです。

シャンパーニュの高級メゾンのように、フェッラーリの建物内部は華やかな雰囲気で、訪問客も多かったです。
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マーケティングの華やかな部分が目立ちますが、肝心のワインの品質も注目に値します。

スタンダード・キュヴェのブリュットから、上級のペルレ、そしてトップ・ラインのリゼルヴァ・ルネッリ、圧巻のジュリオ・フェッラーリまで、いずれも素晴らしいワインです。

トレントD.O.C.としては少し高価ですが、トップ・クラスのキュヴェは世界中のあらゆるスパークリング・ワインの中で最高品質の域に達していると思います。

今年、良いことがあった時の乾杯用に今から準備しておくのも手ですね!

Clos Yは、2015年も引き続きイタリア・ワイン基礎講座を続けていきます。1月12日のテーマはトレンティーノ・アルト・アディジェ州です。地場品種の白ワイン、赤ワイン、そしてフェッラーリのスプマンテも試飲して頂きます。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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