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ワイン・コラム 第168回 ボルドー地方の話 ドメーヌ・ド・シュヴァリエ編

フランス、ボルドー地方。

長期熟成に向く、重厚な赤ワイン、そして甘美な貴腐ワインとして知られるソーテルヌを産出するこの土地で、上質な白ワインも造られていることはあまり知られていないかもしれません。

辛口白ワインとして、高級銘柄ではシャトー・マルゴーが造るパヴィヨン・ブラン、シャトー・ムートン・ロートシルトが造るエール・ダルジャンなどメドック地区にもありますが、ボルドーの高品質白ワインと言えばグラーヴGraves地区が筆頭に来ることでしょう。

5大シャトーのひとつシャトー・オー・ブリオンの白ワインを始め、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン、シャトー・ラトゥール・マルティヤックなど、上質な白ワインを挙げればきりがありません。

その中でも特に、この地区で白ワインと言えば、ドメーヌ・ド・シュヴァリエDomaine de Chevalierを抜きには語ることができません。

グラーヴ地区の中でも特に高品質なぶどうが収穫できるペサック・レオニャンPessac-Léognan。ペサックとレオニャン、2つの村の名前を組み合わせてできている小さなワイン生産地区の名前ですが、実際にはカドジャックCadaujac、カネジャンCanéjan、グラディニャンGradignan、レオニャンLéognan、マルティヤックMartillac、メリニャックMérignac、ペサックPessac、サン・メダール・デイランSaint-Médard-d’Eyrans、タランスTalence、ヴィルナーヴ・ドルノンVillenave d’Ornonの10のコミューンがペサック・レオニャンのワインを産することができます。

ドメーヌ・ド・シュヴァリエは、ペサック・レオニャンA.C.、レオニャンの村の近くに位置しています。
Chevalier
私がこのシャトーを訪問したのは2014年9月、ちょうど収穫の最中でした。グラーヴ=小石の名の通り、小石が多く見られる畑には収穫を直前に控えたぶどうが見られました。
Chevalier2
美しい形状のシャトー内部には、赤ワインのアルコール発酵に使うステンレス・タンクや熟成、そして白ワインの発酵に使うバリックが整然と並べられています。

この日はちょうどオーナーがいらして、貴重な古酒1981の白、ハーフ・ボトルも開けて頂きました。コーヒーの様な余韻。ドメーヌ・ド・シュヴァリエの白は長く熟成させても楽しむことができます。

樽熟成タイプのボルドーの白ワインは、冬季にもじっくり楽しむことができます。魚介類だけでは無く、白身の肉料理と合わせて頂いても良いでしょう。

Clos Yは、2015年もレストラン講座「世界の銘醸地を巡る!」を続けてまいります。1月21日のテーマはボルドー地方、グラーヴ地区です。アペリティフに希少なドメーヌ・ド・シュヴァリエのロゼをお楽しみ頂きます。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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