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ワイン・コラム 第169回 ブルゴーニュ地方の話 ギィ・アミオ編

フランス、ブルゴーニュ地方。

今回ご紹介するギィ・アミヨGuy Amiot & Filsが居を構えるシャサーニュ・モンラシェChassagne-Montrahet村は、近隣のムルソー、ピュリニー・モンラシェと並んで世界屈指の上質な白ワインの産地として知られています。

実際のところこの村の土壌は黒ぶどうの栽培に適しているようで、赤ワインも少なからず造られており、白に比べコスト・パフォーマンスが高く、試す価値があります。

ギィ・アミヨは、そのワインの品質から、この村を代表する生産者のひとりです。所有する畑は偉大な特級畑ル・モンラシェLe Montrachetを筆頭に、シャサーニュ・モンラシェ村の複数の1級畑、サン・トーバン村の1級畑やピュリニー・モンラシェの1級畑など、12haを超える畑を所有しています。

私がこのドメーヌを訪問したのは2005年の10月。白はまだ若い状態の2004年を、赤は2003年を中心に試飲させて頂きました。印象的だったのは

白 シャサーニュ・モンラシェ・プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャンClos St-Jean 熟した白い果肉の果実、しっかりとした樽香。果実味豊かで酸味はやや穏やか。ボリュームがあり、ミネラル感も強く、余韻が長い。
Chassagne 1er Chassagne du Clos St-Jean Clos St-Jeanの畑。

赤 シャサーニュ・モンラシェ・プルミエ・クリュ マルトロワ Maltroie 2002 木いちご、さくらんぼなど華やかな赤い果実の香り。果実味は十分で、酸味の強さは中程度。マロ・ラクティック発酵による乳的な香りがあり、タンニンはそれほど多くなくなめらかで、余韻はやや長い。

赤の2003年も良いものが多かったですが、全体的にジャムっぽい、果実の成熟度が高いことを伺わせる雰囲気がありました。

ヴィンテージの性質やワインの状態(まだ若過ぎる状態)も考慮にいれる必要がありますが、赤の質の高さに心を打たれました。もちろん白も良かったですが。

やはりその土地、テロワールに合った適正品種というものがあるようです。市場で白の需要が多く、そのため高値で売れるので白ぶどうを栽培している部分があると思うのですが、シャサーニュ・モンラシェ村の土壌の大部分は黒ぶどうの栽培に適しているというのは事実なのでしょう。

土地、そしてそこに植えられたぶどうが表現するテロワール。ギィ・アミオのワインはそれをしっかりと表現していました。

Clos Yは、ブルゴーニュ・ステップ・アップ講座の2月のテーマをシャサーニュ・モンラシェとし、グラン・クリュを含む4種のワインの試飲も行います。ギィ・アミオの赤ワインも登場します。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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