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ワイン・コラム 第180回 ボルドー地方の話 シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン編

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンChâteau La Mission Haut-Brion
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5大シャトーのひとつ、シャトー・オー・ブリオンとオーナーが同じであり、そのワインの品質は高く評価され、シャトー・オー・ブリオンを上回ることもあります。

位置するのはボルドー市街からすぐそば、タランスTalence。アペラシオンはペサック・レオニャン。グラーヴGraves地区に属しますが、その名の通り(グラーヴは砂礫の意。)25haの粘度石灰質の畑には小石が多く見られます。
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永らく赤ワインのみの生産を行っていましたが、2009年から白ワインも造り始めました。

私が2013年10月に訪問させて頂いた時の情報では、赤ワインは、
カベルネ・ソーヴィニヨン45%
メルロ45%
カベルネ・フラン10%
という構成。手摘みで収穫されたぶどうはステンレス・タンクでアルコール発酵が行われ、フレンチ・オークのバリック(新樽80%)で18ヵ月の熟成が施されます。卵白で清澄後瓶詰め。

白ワインは、
セミヨン80%
ソーヴィニヨン・ブラン20%
やはり手摘み収穫。まずステンレス・タンクでアルコール発酵を始め、始まったらバリック(新樽40~50%)に移しアルコール発酵の続きを行います。9ヵ月の熟成後、瓶詰め。

この時、実は白ワインに強い興味があったのですが試飲に白は供されませんでした。約2.5haしか畑がありませんので、生産量も少ない(年産500~700ケース。)から仕方ありませんね。

しかし興味深い試飲ができました。シャトー・オー・ブリオン赤2007とシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン赤2007の比較試飲です。

この時は、シャトー・オー・ブリオンの方は赤い果実や土っぽい香り、酸がややしっかりしていてタンニンは溶け込んでいて、柔らかい印象。シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの方は黒系果実にロースト香。しっかりとした果実味、タンニンが多く細かく、力強い印象でした。

ボルドー地方最高峰のシャトーのひとつ、ラ・ミッション・オー・ブリオン。赤の品質は折り紙つきですが、未だ知られざる白も興味深いですね。Clos Yは、2016年1月11日にワイン持ち寄りの新年会を企画しております。ラ・ミッション・オー・ブリオン白2009を参加されるみなさまと共有すべくご用意いたしますので、ご興味のある方はご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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