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ワイン・コラム 第179回 ボルドー地方の話 シャトー・オー・ブリオン編

ボルドー地方の5大シャトー

世界で最も名の知れたワインの一群であり、高価。内容も見事です。

1855年の格付けで最高位の1級に格付けされたシャトー(うちシャトー・ムートン・ロートシルトのみ1973年に例外的に昇格。)ですが、そのうちの4つはメドックMédoc地区にあります。というよりメドック(とソーテルヌ)の格付けだったのですが、高い名声のため例外的に地区外から格付けに入れられたのが今回ご紹介するシャトー・オー・ブリオンChâteau Haut-Brionです。

シャトーはボルドー市街のすぐ近く、ペサックPessacにあります。

その歴史を1533年まで遡ることができると言うこのシャトーを、1935年にオーナーとなったクラレンス・ディロン氏(アメリカの銀行家)一族が経営しています。今日ではルクセンブルク大公国のロベール皇太子殿下が最高経営責任者に就任しています(クラランス・ディロン氏の孫娘がルクセンブルク大公国大公子シャルル・ド・リュクサンブール妃。後のムシー公爵夫人ジョアン・ディロン。)。

5大シャトーの中で真っ先にステンレス・タンクを導入し、シャトー内に樽職人を抱えるなど品質のための改革・努力を怠りません。
Haut Brionタンク
Haut Brion樽工場

近年では系列シャトーの統合を行い、シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオンChâteau La Tour Haut-Brionとシャトー・ラヴィユ・オー・ブリオンChâteau Laville Haut-Brionはいずれも格付けシャトーながらシャトー・オー・ブリオン、そしてシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンChâteau La Mission Haut-Brionに組み込み消滅させてしまいました。

同時にセカンド・ワインの改新やシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン白の導入も行いました。

今日では、シャトー・オー・ブリオンは
シャトー・オー・ブリオン 赤
シャトー・オー・ブリオン 白
ル・クラランス・ド・オー・ブリオンLe Clarence de Haut-Brion
ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン La Clarté de Haut-Brion
を生産しています。

尚ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオンはシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンと共有しているセカンド・ワインです。

セカンド・ワインでさえ気軽に購入できない価格が付けられておりますが、ワイン愛好家としては一度は試してみたい銘柄ですね。実際試す価値のある品質であることは間違いありません。

Clos Yは1月3日の極上ワインと料理のマリアージュ講座でラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン2009をラインナップの中に組み込んでいます。ご興味がございましたらご受講ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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