Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワインコラム 第105回 ボルドー地方の話 シャトー・ラフィット・ロートシルト編

ワインコラム 第105回 ボルドー地方の話 シャトー・ラフィット・ロートシルト編

ワイン愛好家なら一度は口にしてみたいワインがあると思います。

 

シャンパーニュのドン・ペリニョンDom Pérignon、ブルゴーニュのアンリ・ジャイエHenri Jayer、オーストラリアのグランジGrange、スペインのウニコUnico、アメリカのハーラン・エステイトHarlan Estateなど...

 

中でも多くの人が憧れるのはロマネ・コンティRomanée-Conti、そしてボルドーの5大シャトーでしょう。

 

いずれも10年前は少し頑張れば購入できるくらいの金額でしたが、近年では飲み物としては非常識な高値が付けられています。もはや投機の対象にもなっていて、原産国のフランスに行っても値段は高いので、純粋なワイン愛好家には悲しい状態です。

 

今回はそんな5大シャトーの中でも、1855年の格付け時に筆頭に選ばれたシャトー・ラフィット・ロートシルトChâteau Lafit Rothschildをご紹介いたします。

 

ボルドーの中でもその品質で名を轟かせるポイヤックPauillac村の北部に位置するこのシャトーは、現在約103haの畑を持ち、年間15,000から20,000ケースを生産しています。

 

まずこのシャトーのすごいところは、生産量に対する品質の高さです。世界中を見渡すと、驚くべき品質の極上ワインがいろいろな産地で見られますが、生産量は数千本から、多くても1万数千本というところがほとんどだと思います。中には1年の生産量が僅か300本というものもあります。ワインに限った話ではないと思いますが、極上の品物を作るときに、あらゆる労力を集中させて極僅かな、極めて完成度の高いものを作るということはそれほど難しいことではないかもしれません。しかし、その完成度を保ちつつ、かつある程度の量も作ろうと思うと大変です。ラフィットはそれを可能にしているのです。

 

では、どのようにラフィットは高品質なワインを安定して生産できるかと言うと、まず一番重要な点として挙げられるのが、畑(テロワールの優位)でしょう。

 

実際に畑に立って驚きました。世界的に有名なメドック地区ですが、大半の畑は平坦です。迫力を持って迫り、見上げてしまう急斜面のローヌ北部やドイツの銘醸畑のような神々しさは感じられません。そんな中にあり、ラフィットの畑には起伏があります。傾斜のある畑は効率良く陽を浴びて、雨の時は排水を促します。結果として良く熟したぶどうが収穫できるということです。

Lafite畑 

メートル・デュ・シェ(醸造長)のシャルル・シュヴァリエ氏を筆頭とした醸造チームの努力は言うまでもありません。細部にこだわり、新旧の道具を巧みに使い、熟成用の樽の一部は自社で作るというこだわりようです。

 

品質には直接関係ないかもしれませんが、マーケティングに注目してみても面白いです。マーケティングと言えばシャトー・ムートン・ロートシルトChâteau Mouton Rothschildの毎年変わるアート・ラベルが有名ですが、ラフィットも2008年ヴィンテージのボトルに「八」と漢数字を入れています。近年重要な顧客になっている中国市場を意識したものでしょう。実際ラフィットは高級ワインの大切なマーケットになりつつある中国で最も人気のある銘柄であるようです。

 

そのような一部の高い需要により、ラフィット(と残りの5大シャトーなど)の価格の上昇にはため息が出ます。2005年や2009年、2010年など出来の良かった年の価格の上昇には苦い顔をしながらも納得をするしかありませんが、そうではない年に劇的に値段が下がるかと言えばそうではありませんので困ったものです。

 

ワイン愛好家のみならず、多くの人が気軽に上質なワインを楽しめるようになってもらいたいものです。Clos Yは恐らく(日本の)どのお店よりも優しい値段で上質なワインを販売しています!

 

Clos Yは、8月26日(日曜日)12時から、シャトー・ラフィット・ロートシルト1960の試飲を含む単発講座を企画しております。受講料は低めにしてありますので、ラフィットを試してみたい方、古いワインに興味のある方はこの機会をお見逃しなく!

 

 

このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。

vinclosy@aol.com

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://www.clos-y.com/main/archives/1616/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
ワインコラム 第105回 ボルドー地方の話 シャトー・ラフィット・ロートシルト編 from Clos Y / クロ・イグレック

Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワインコラム 第105回 ボルドー地方の話 シャトー・ラフィット・ロートシルト編

サイト内検索
Feeds
Meta

Return to page top