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ワインコラム 第58回 日本ワインの現状

日本ワイン。
 

この言葉を聞いて、どのように思われるでしょうか。

 

ワイン歴が長い方ほど、湿度の高い日本でワイン用の上質なぶどうを育てることは難しく、良いワインを造ることは難しいのではないかと考えることが多いように感じています。

 

実際、高い湿度や、ぶどうの収穫時期に台風が来たりと、ハンデを負っている部分はあると思います。そして、外国から輸入した原料を用いて、一般消費者が誤解してしまうような「国産ワイン」を造るメーカーが存在していることも事実です。

 

しかし、ここ数年、日本のワイン造りの現場はダイナミックに動いています。以前から一部の日本のワインは国際的に評価されていましたが、それらのワインは世界の高級ワインに劣らない高値が付けられていました。

 

近年では、世界に通用するレベルのおいしいワインが、「こんな値段でいいの?!」と思ってしまうほどお手頃な価格で販売されるようになってきました。これは、大きな進歩だと思います。

 

そして、このような上質ワインが日本中で生まれていることも重要です。

 

有名なワイン産地として、真っ先に挙がるのは山梨県でしょうか。東京から近いので、ワイナリーを訪問された方も少なくないでしょう。

 

確かに山梨県には、日本を代表するような上質ワインを造る造り手さんが集中しているように思います。しかし、他に目を向けてみると、南は九州から、北は北海道まで、全国に素晴らしいワインが点在しています。

 

ごく一部をご紹介すると、宮崎県の都農ワイナリー、こちらのシャルドネChardonnayやキャンベル・アーリーCampbell Early。大分県の安心院葡萄酒工房のイモリ谷シャルドネ。鳥取県の奥出雲葡萄園のシャルドネ。栃木県のココ・ファーム&ワイナリーの各種ワイン。山形県のタケダワイナリーのスパークリング・ワイン。

 

挙げればきりがないのですが、他にも長野県には上質ワインが多く、日本トップクラスのワインもあります。北海道は近年高品質ワインへの期待が高まっています。

 

ぶどうに目を向けてみると、日本と言えば甲州Koshuですね。日本固有の、ヨーロッパ系ぶどう品種ということでこのぶどうを大切に考える造り手さんは少なくありません。白ワインにされることが多いぶどうですが、赤紫色の色素をもっていて、淡いロゼに仕立てられることもあります。

まるき甲州 甲州ぶどう。 

この品種は独特の渋みを持っていて、その渋みをワインに出さないように醸造されることが多いのですが、私は個人的にこのぶどうの全てを抽出した、渋みがあり色の濃いタイプが好きです。山梨県のダイヤモンド酒造さんが造っていた、「黄金の甲州」というワインがあるのですが、初めてこのワインを飲んだ時には驚かされました。強い個性のあるワインで、ダイヤモンド酒造さんを訪問するたびに購入していたのですが、残念ながらもうこのワインは造っていないとのこと。復活を期待しております...

 

黄金の甲州は例外として(笑)、日本には実に様々なタイプのワインがあり、品質が上がってきております。日本ワインで感動したことがない方は是非、改めて試してみてください!きっと良い驚きが待っているはずです。

 

Clos Yでは9月14日のレストラン講座のテーマを「日本のワイン」とし、優れた日本のワインをそれに合わせた料理をお楽しみいただきます。文中でご紹介したイモリ谷シャルドネや、ダイヤモンド酒造さんの赤ワイン、タケダワイナリーさんのスパークリング・ワインや日本を代表する造り手のひとり中央葡萄酒さんの甲州などをお出しする予定です。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。

vinclosy@aol.com

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