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ワインコラム 第13回 ボルドー市街編

ボルドーといえばワインを連想される方がほとんどかもしれません。

でも実際にボルドーに行かれた方は、ボルドー市内にほとんどワインらしきものがなくて(かつ特に見どころもなくて)びっくりされたかもしれません。

 

今回は、1年間暮らしたボルドー市内のお話です。

 

ボルドー地方の中心都市、ボルドー市はフランス5番目の大都市です。

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私がこの町に初めて来たのは2000年のことでした。当時はトラム(路面電車)がなかったのですが、私がワインの勉強のためにボルドーに到着した2004年の71日は、偶然にもトラムが開通した日でした。古い(汚い?!)ボルドーには似つかわしくない近代的な外観のトラムはかっこよく見えましたが、これから先このトラムに振り回されることになるとは思ってもいませんでした。

 

今日現在ではきちんと動いている(はず)と思うのですが、開通後しばらくは普通に走っていることのほうが珍しいような有様でした。ボルドーのトラムは電気で動いているのですが、線路には電線がかかっていません。電力を路面から供給しているようなのですが、これがうまくいかず、止まる止まる... トラムが開通した結果車線が狭くなり、バスの運行も減ったのでトラムが機能しないとタクシーくらいしか交通手段がなくなってしまいます。タクシーもつかまらず、町の中心から当時住んでいたボルドー大学の寮まで90分ほどかけて歩いたことが何度かありました。

 

さて、ボルドーの町ですが、中心の中心以外は何時間かけて歩いてもあまり面白いものはありません。ヨーロッパ規模で見ても最大級の大きな広場であるカンコンス広場から、小さいけれど美しいガンベッタ広場あたりが商店も多く、観光できるポイントです。その他の見どころとしては駅前から直線で結ばれているヴィクトワール広場からカンコンス広場にかけて長く続く歩行者天国であるサント・カトリーヌ通りが面白いくらいでしょうか。市内にはワインのシャトーもありませんし、必見の美術館もありません。

 

このように書くとこれからボルドーに行かれる方は失望してしまうかもしれませんね。良いところを挙げると、ちょくちょくイヴェントが開催されることでしょうか。巨大なカンコンス広場はよく会場として使われます。ボルドー地方のワイン生産者が集まる試飲会や、フランス全土からの伝統品の見本市、クリスマス時期にはマルシェ・ド・ノエル(フランス語でクリスマスのことをノエルNoëlといいます。)など...

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ワイン好きな方が気になるワインショップですが、数こそ少ないもののボルドーワインの品ぞろえはさすがです。カンコンス広場付近にヴィノテーク、ランタンダン、マグナム、バディなどの優良ショップが固まっています。よく通ったものです。

 

あとはマルシェ関係が面白いでしょう。一般的にはマルシェは決まった曜日に決まった場所に出ます。新鮮な魚や野菜、自家製の肉加工品などの食材マルシェや、掘り出し物(がらくた?)が集まる蚤の市など様々ですが、ヴィクトワール広場の近くに常設の屋内マルシェ「カプサン」があります。ボルドーの特産品がいろいろ売られていて、見ているだけで面白いですよ。

 

最後にレストランをご紹介します。町の規模の割には良い店が少ないのが残念ですが、良いお店ももちろんあります。まずご紹介したいのが「ラ・チュピナ La Tupina」です。ボルドー料理というよりも南西地方を中心とした南フランス料理のお店なのですが、店を入ると目の前にある昔ながらの暖炉を使った料理には温かみ(とボリューム!)があり、素直においしいです。シラク元大統領が密かに来店したためにその名がひろまりました。ワインリストも優良です。

 

もうひとつご紹介したいのが、恐らくボルドーでワインをたっぷり飲むには最高の店「ビストロ・デュ・ソムリエ Bistro du Sommelier 」です。ディナータイムにも紙のテーブルクロスが敷かれているような気軽なお店で、料理もサービスもカジュアルなのですがボルドーワインの品ぞろえには目を見張るものがあります。しかも安い!

 

他にミシュラン・ガイド星付きのお店が数件ありますが、私のお勧めは上記2店です。ボルドー市内ではないのですが、ボルドーワインの心臓部、メドック地方のポイヤック Pauillac村にシャトー・コルディアン・バージュ Château Cordeillan Bagesというレストランがあります。ミシュラン2つ星の、ボルドー地方トップクラスのレストランです。若きシェフによる創作的かつ地元の食材を重んじる料理は重厚でエレガントなボルドー・ワインと最高の相性を示します(特にポイヤック村の仔羊 Agneau de Pauillac)。

 

いろいろ書きましたが、しばらく住んだ町ですから、私はボルドーが好きです!カンコンス広場のすぐ近くに観光案内所がありますので、これからボルドーに行かれる方はそこで最新の情報をもらうと旅が充実するでしょう。

 

次回は私が働いていたビストロ・デュ・ソムリエ Bistro du Sommelierのお話です。

 

 

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