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ワイン・コラム 第176回 シャンパーニュ地方の話 ジャック・セロス編

ジャック・セロスJacques Selosse

シャンパーニュ地方におけるシャルドネの適地、コート・デ・ブランの特級格付けアヴィーズAvize村に居を構えるレコルタン・マニピュランR.M.です。自ら栽培するぶどうのみを用いてシャンパーニュを造っています。

近年ではレコルタン・マニピュランの形態のシャンパーニュ生産者が増え、日本にも多くの銘柄が入ってくるようになりましたが、ジャック・セロスは仲の良いR.M.エグリ・ウーリエEgly-Ourietや、最高のネゴシアン・マニピュランN.M.クリュッグKrugなどと並びシャンパーニュ地方トップ生産者のひとりであることは間違いないでしょう。

当主アンセルム氏は後進に大きな影響を与え、ジャック・セロス風のやり方でシャンパーニュを造る若手も少なくない状況です。

なぜこれほどまでに人気があるのでしょう。やはりその個性的なシャンパーニュは全シャンパーニュの中でも一際異彩を放っています。

軽やかで清々しいシャンパーニュを飲みたい気分の時には、ジャック・セロスのシャンパーニュは飲まない方が良い、と言って良いと思います。この生産者のシャンパーニュは味わいが複雑で重厚、余韻が長いです。良く冷やして、ではなくその複雑さを楽しむために少し高めの温度で楽しみたいところです。

その品質の鍵は、アヴィーズだけでは無く、他の村のぶどうも使いますが、まずはぶどうの質が良いこと。あらゆるワインの基本です。

醸造は天然酵母により、ブルゴーニュを用います。酸素との穏やかな接触をすることにより香りや味わいに複雑さが生まれます。

私が2011年にこの造り手を訪問させて頂いた時にはアンセルム氏は不在でしたが、ご子息が案内してくださいました。
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V.O.、アイAÿ村のリウ・ディ、1999、そしてラタフィアRatafiaを試飲させて頂きましたが、いずれも複雑で豊かな味わい、余韻が長いものでした。
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乾杯に、というよりも食事の際にじっくりと味わいたい、未経験の方は試す価値のあるワインです。

Clos Yは5月27日のシャンパーニュ地方のワイン講座のテーマをレコルタン・マニピュランとし、ジャック・セロスほか4種類のシャンパーニュの試飲を含む講義を行います。ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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