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ワインコラム 第75回 イタリアの話 マルケ州編

イタリアでは、北から南まで全20州で個性的なワインが造られています。

 

今回は、マルケMarcheについて紹介いたします。

 

マルケ州はフィレンツェFirenzeを擁するトスカーナToscana州の東隣に位置しています。アドリア海に面した美しい海岸線を持ち、州都はアンコーナAnconaです。

 

あまりワインのイメージが無いかもしれませんが、赤ワインのコーネロConero、また、生産量が少なく希少な赤のスパークリング・ワインであるヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナVernaccia di Serrapetronaの2つのD.O.C.G.があります。

DSC00509 小さなSerrapetrona村

DSC00512 Serrapetronaの畑

しかし、この州で一番知名度が高いワインはヴェルディッキオVerdicchioから造られる白ワインの、ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージVerdicchio dei Castelli di Jesiでしょう。

DSC00515 Jesiの町 

少し変わった形のボトルに入れられることがあり、視覚的なインパクトもあると思いますが、生産量も多く、非常にコストパフォーマンスに優れたワインです。2010年にリゼルヴァRiservaタイプがD.O.C.G.に昇格したことにより、改めて注目を集めています。

 

マルケ州にはもうひとつ、ヴェルディッキオのD.O.C.G.があります。ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァVerdicchio di Matelica Riservaです。

DSC00514 Matelicaの町 

これも2010年にD.O.C.G.に昇格したばかりです。マルケ州の内陸にあるマテリカの町の周辺で造られるワインで、同じヴェルディッキオながらカステッリ・ディ・イエージとは異なる個性を備えています。

 

山あり、海ありのマルケ州は、食材にも恵まれ、シンプルながらもおいしい料理が溢れています。大型のグリーン・オリーヴの肉詰め、内臓肉を使いトリュフも入る豪華なヴィンチスグラッシ(ラザーニャの一種)、新鮮な魚介類のパスタ、シンプルなローストなど...どれもこの州のワインと良く合います!

 

あまり観光地として知られていないこの州は穏やかで美しく、そこに住む人々も優しく気さくです。お時間があれば、このような土地への旅もお勧めいたします。マルケ州で過ごす癒しの時間は、人生の快い思い出になると思います!

 

Clos Yでは、5月18日のレストラン講座のテーマを「マルケ州」とし、2010年に現地で出会ったワインを始め、希少なヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナなどおいしいワインをそれに合わせた料理とともにお楽しみいただきます。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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vinclosy@aol.com

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