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ワインコラム 第55回 イタリア ロンバルディア編

イタリア、ロンバルディア州Lombardia

 

聞きなれない名前かもしれませんが、州都であるミラノMilanoは広く知られていますね。

Milano ミラノの大聖堂 

イタリア北西部に位置しており、バローロBaroloなどで知られるピエモンテPiemonte州の東隣りの州です。

 

シャンパーニュChampagneに迫る高品質なスパークリング・ワインであるフランチャコルタFranciacortaや、バローロと同じ黒ぶどう品種から造られるヴァテッリーナ・スペリオーレValtellina Superioreなど、上質なワインが造られています。

 

私がこの地を旅したのは2008年の秋でした。フランスから電車でミラノに入り、ミラノで車を借りてフランチャコルタの産地に向かいました。

 

フランチャコルタの産地はミラノの北東にあるイゼオ湖Lago d’Iseoの南部に広がっています。

 

まずは中心となる町、エルブスコErbuscoに向かいました。イタリアのワイン産地を車で回るのは2回目でしたが、ロンバルディア州は初めてでしたので、道に迷ったのを覚えています...

 

しかしなんとか無事に(笑)辿り着きました。小さな町です。

Erbusco 

私はベッラヴィスタ社Bellavistaを訪れました。フランチャコルタを代表する上質なワインの造り手です。ベッラヴィスタとは「美しい眺め」という意味がありますが、小高い丘にあるワイナリーからは美しい景色を見渡すことができます。

Bellavista ワイナリーの入り口。 

今回の訪問ではワイナリーの内部を案内して頂きました。ベッラヴィスタでは、スパークリング・ワイン造りでは珍しく、ワインの熟成に樽を使用しています。樽を用いることにより、ワインに複雑味が加わります。

Bellavista6 フレンチ・オークの小樽。 

細かい醸造や熟成のテクニックはありますが、今回の訪問で改めて感じたことは、上質ワイン造りには「良いワインを造る造り手の意思」と「良質なぶどう」が欠かせないということです。

 

世界のワイン産地を訪問していてよく思うのですが、どんな田舎の無名な産地でも、優れた造り手は良いワインを造るための明確な見解を持っていて、畑仕事に力を入れています。

 

ベッラヴィスタも良いワイン造りに対する明確な考えを持ち、ぶどう栽培に力を入れていたのでした。複数のキュヴェを造っていますが、トップ・キュヴェはもちろん、スタンダード・キュヴェも良くできていますので、フランチャコルタとはどのようなものなのか試してみたいという方にはまずお勧めしたい造り手さんだと思います。

 

これからの季節、スパークリング・ワインを飲まれることが多くなると思います。ロンバルディア州が世界に誇るフランチャコルタも試してみてください!

 

Clos Yでは、7月15日のレストラン講座のテーマをロンバルディア州とし、フランチャコルタを始め同州の上質なワインをお楽しみいただきます。メインのお肉料理と合わせて頂くヴァルテッリーナ・スペリオーレ・スフルサットは陰干ししたぶどうから造られる力強い赤ワインで、是非試していただきたい逸品です。ご興味のある方はご連絡ください。

 

 

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