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ワイン・コラム 第171回 プロヴァンス地方の話 シャトー・シモーヌ編

陽光溢れる南仏、プロヴァンスProvence地方。

高級リゾート地コート・ダジュールでは美しい地中海を臨み、一歩内陸に入ると山の雰囲気になり、ラベンダー、松、芳香豊かなハーブ類、ひっそりとした鷲の巣村が息づいています。フランスの中でも最も美しい地方のひとつと言えるでしょう。
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ワインはというと、フランス3大ロゼ・ワインのひとつコート・ド・プロヴァンスCôtes de Provenceのロゼが観光客の渇いた咽を潤しています。このロゼ、中には息を飲むような素晴らしいものもありますが、一般的にはワイン愛好家が貴重な時間を費やして口にするに値しないような品質のものです(とは言えこの土地の美しい雰囲気の中ではそれなりに美味しく感じられるのですが...)。

今回ご紹介するシャトー・シモーヌChâteau Simoneは、パレットPaletteという極小アペラシオンで、プロヴァンス地方でトップクラスのワイン(白、ロゼ、赤)を造り続けている素晴らしい造り手です。

まずはパレットというアペラシオンですが、エクサン・プロヴァンスAix-en-Provenceの町の南東に位置する、僅か45haほどの土地で、グルナッシュ、ムルヴェドル、サンソー、クレレット、ユニ・ブランなどからワインが造られ、5社の生産者が存在しています。

シャトー・シモーヌが造るワインは白、ロゼ、赤、いずれも素晴らしいものです。

畑は山中にあり、21haの土地は森に囲まれています。小川も流れていてミクロ・クリマがあり、多くのぶどう品種が栽培されています。中には樹齢100年を超えるものもあるようです。
Ch.Simone シャトー・シモーヌの畑
全てのワインは天然酵母でアルコール発酵を行い、樽熟成を経ます。ロゼ・ワインを樽熟成させるのは世界的に見ても珍しいことですが、それもありシャトー・シモーヌのロゼは他のプロヴァンス地方のロゼとは一線を画した仕上がり。複雑味を備えています。

一般的なプロヴァンスのロゼは夏の太陽の下飲みたいものですが、シャトー・シモーヌのロゼは冬のワインのような気がします。冷やし過ぎずに、少し大きめのグラスで楽しむとその素晴らしさを存分に楽しめることでしょう。

冬の間に、試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yは3月1日のレストラン講座のテーマを「偉大な生産者の夕べ」とし、フランス各地の偉大な生産者のワインをそれに合わせた料理と共にお楽しみ頂きます。シャトー・シモーヌのロゼ2010も登場します!ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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