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ワイン・コラム 第153回 コニャックの話 マーテル編

コニャックCognac

ブランデーを代表する銘柄のひとつですが、コニャックというお酒が、フランスにあるコニャックという町の周辺の限られたぶどう畑のぶどうのみを原料とする、原産地保護されている農産物であることはあまり知られていないようです。

コニャックの町は、フランス西部にありまして、ボルドーBordeauxの町の北、約100kmの所に位置しています。

同じく、ブランデーを代表する銘柄のひとつ、アルマニャックArmagnacはボルドーの町の南東、約120kmの所で、やはり限定されたぶどう畑のぶどうから造られています。フランスの代表的なブランデーの2銘柄は、ボルドーの町を挟んでそれぞれ100kmほどのところで対峙しているわけです。

コニャックとアルマニャックでは、使用するぶどう品種やぶどうが植えられている地質、蒸留の方法などが異なります。また生産者のスタイルの違いなどもあり、一言で両者の酒質の違いを述べることは難しいのですが、敢えて表現するならばコニャックは華やかでエレガント、アルマニャックは質実剛健で重厚と言えるかもしれません。

今回は、数あるメゾンの中からマーテルMartellをご紹介いたします。

コルドン・ブルーCordon Bleuという銘柄で有名なこのメゾンは、コニャックを造ることができる限定された地域の中でも、ボルドリBorderiesという小地区のぶどうをブレンドに多く用いることが特徴です。

コニャックは蒸留酒ですが、ワイン同様原料となるぶどうの品質が重要です。品種としましてはユニ・ブランUgni Blancが主体で、同じ品種でも育つ地区により性質が異なります。
Cepages

コニャックの代表的な生産地区としまして、グランド・シャンパーニュGrande Champagneやプティット・シャンパーニュPetite Champagne等が挙げられます。前述したボルドリも重要な地区です。
Borderies
Borderie ボルドリの土壌

マーテルが重要視するボルドリの特徴として、すみれの花の香りが出ると言われています。

ワインがお好きな方の中でも、食後に蒸留酒まで楽しまれる方は、今の時点の日本ではあまり多くありません。

忙しい現代、時間の問題もあると思いますが、時にはオー・ド・ヴィeau de vie(=命の水)と呼ばれるコニャックなど蒸留酒の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。深い癒しの時間にもなることでしょう。

Clos Yは、5月6日のレストラン講座のテーマをボルドーとし、シャトー・ヴァランドローやシャトー・ラトゥール・マルティヤックなど特級格付けのシャトーを含むワインをお楽しみ頂きます。食後にはマーテルのコニャックも登場します!ご興味がございましたらご連絡ください。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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