Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワイン・コラム 第145回 美食の話 コルディアン・バージュ編

ワイン・コラム 第145回 美食の話 コルディアン・バージュ編

明けましておめでとうございます。

2014年もよろしくお願い申し上げます。

年末・年始にかけて、お酒を飲む機会が多く、合わせて美食を楽しまれることも多いと思います。

今回は美食のお話。ボルドー地方最高のレストランのひとつコルディアン・バージュCordeillan Bagesをご紹介いたします。

ボルドー市の北部、メドック地区のポイヤック村に位置するこのレストランは、素晴らしい評価を得ているワイナリーであるシャトー・ランシュ・バージュのオーナーが所有しています。

ボルドーの方からメドックを北上してくると、ポイヤックに入って間もないところに位置しています。主要な道の傍らにあるので、ポイヤックの中心部に入る前に通り過ぎることになります。

私がここを訪れたのはもう9年ほど前になります。当時と今とでは異なる点も多々あると思いますが、まずは落ち着いた雰囲気のサロンに通され、アペリティフを楽しみます。続いてメイン・ダイニングへ。

お昼のコースを取ったのですが、今でも印象に残っている料理はpousse de sojaのリゾットです。pousseとは「新芽」などの意味があります。sojaは「大豆」。つまり、「もやしのリゾット」が出てきました。もやしを米粒ほどの大きさに切ったものをリゾットのように調理したものです。まさかボルドーのミシュラン星付きレストランまで来てもやしを食べることになるとは!でも牡蠣とトリュフのソースで、口に含むと海と土の香りが広がり、なかなかの一皿でした。

せっかくなのでホーム・ページに載っている現在のメニューをご紹介しますと、一番カジュアルなお昼限定(日曜、祝日を除く)のものが
選べる前菜
選べるメイン・ディッシュ
選べるデザート
白ワイン1杯、赤ワイン1杯、ミネラル・ウォーター、コーヒー付き
これで60ユーロ(飲み物無しの場合45ユーロ)です。

具体的に料理を、ア・ラ・カルトの所から紹介しますと、
前菜
カリフラワーのヴァリエーション 牡蠣とキャヴィアと共に
(そう言えばボルドー地方の隠れた特産品のひとつにキャビアがあります!)

魚料理
オマール・ブルー 小さな野菜のリゾット コライユのカプチーノ

肉料理
野兎のア・ラ・ロワイヤル ブルゴーニュ地方のトリュフ添え
アニョー・ド・レ(乳飲み仔羊)のグリル
(ポイヤックでは仔羊も名産です。メニューにはポイヤックの仔羊とは明記されていませんが)

もちろんワインはボルドーの品揃えが豊富です。シャトー・ランシュ・バージュは多くの年代がありましたし、シャトー・コルディアン・バージュのワインもありました。

ボトルで注文した赤ワインはデキャンタージュしてくれましたが、印象に残っているのはミネラル・ウォーターまで別の容器に移してくれたことです。やる必要があるのかどうかはともかく、なかなか他のレストランには無いサービスでした。

ボルドーの町からは車で1時間ほどかかりますが、ホテルも併設されていますのでゆっくり滞在できます。ボルドーにいらした際には、町を離れカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地で、ゆっくりとした滞在を楽しむのも良いかもしれませんね。

Clos Yは、1月15日のレストラン講座のテーマを「ボルドー」とし、良質なボルドーのワインと、それに合わせた特別料理をお楽しみ頂きます。コルディアン・バージュのグラス・ワインとして使われる白ワインも登場いたします。

講座へのお申し込み、ご質問等はこちらのアドレスにご連絡ください。
vinclosy@aol.com

Home > Clos Y | ワインを愉しむ | ワインコラム > ワイン・コラム 第145回 美食の話 コルディアン・バージュ編

サイト内検索
Feeds
Meta

Return to page top