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ワイン・コラム 第134回 チリの話 モンテス編

世界中に美しい風景があると思います。

 

ぶどう畑に限っても、海沿いの絶壁のチンクエ・テッレCinque Terre、円形闘技場の様なプリオラートPriorat、コート・ダジュールに面したカシィCassis、レマン湖北岸の急斜面ヴォーVaud...

 

ワン産地の数だけ美しい風景があるのかもしれません。

 

しかし、今回ご紹介するチリのワイナリーモンテスMontesで、私は世界で最も美しいもののひとつであろう景色に出会いました。

 

まずはモンテスというワイナリーについてですが、1988年創立の、世界的に見てかなり若いワイナリーです。

 

しかし日本への導入は比較的早く、チリワインの日本におけるひとつの顔を担っていると言えると思います。1998年にチリのカベルネ・ソーヴィニヨンが日本で流行しました。私は、ワインを好きになり始めたころにモンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨンMontes Alpha Cabenert Sauvignonを飲んで、とてもおいしいと思ったことを今でも覚えています。

 

さて、そのワイナリーと畑を、2013年の4月に訪問させて頂きました。場所は、コルチャグア・ヴァレーColchagua Valley内、サンティアゴから170kmほどの距離に位置しています。

DSC01407 燃えるように色づいた美しい木がお出迎え。 

ワイナリーに着くと、ジープの様な車に乗せて頂いて、早速畑の見学です。急な斜面を登ったり降りたり、激しく揺れる車内ですが、そんなことは気にならないほど美しい風景が目前に広がっています。

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途中、斜面の高い場所で一度車を降りて風景を眺めている時、案内してくださったワイナリーの方が得意げにおっしゃった「この景色、ごめんなさい。」という台詞を今でも覚えています。

 

畑の見学の後は風水を取り入れた、やはり美しいワイナリーに入り、醸造設備や樽熟成庫などを見せて頂きました。

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この日はちょうど収穫の真っ最中。一年で一番忙しい時期です。

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この日用意して頂いたワインは25種類!1990まで遡る、モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨンの垂直も含まれていました。試飲の最後に登場したのは、謎の赤ワイン。モンテスの新商品とのことで、結局正体は明かされずじまい。近いうちに発売されるようです。カベルネでしょうか...?

 

ワイナリーを出た時はとっぷり暗くなっていましたが、空には星が輝いていました。

 

美しい土地で生まれる、健やかなチリのワイン。最近では冷涼な土地から、爽やかな酸味を備えたエレガントなタイプのワインも増えてきています。この週末にでも(いや今夜早速)試してみてはいかがでしょうか?

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