Home > ワインコラム > ワインコラム 第64回 知られざる名産地の話 ソーシニャック編

ワインコラム 第64回 知られざる名産地の話 ソーシニャック編

このワインコラムでは、上質なワインを産するにもかかわらず知名度の低いワイン産地をご紹介していきたいと思います。

 

今回ご紹介するのは、フランス南西部に位置するソーシニャックSaussignacというワイン産地です。

 

ソーシニャックはフランス南西部のベルジュラックBergerac地区にあります。ベルジュラック地区は、ベルジュラックの町の周辺を指しますが、ボルドーBordeauxの東に位置し、栽培されているぶどう品種やワインのスタイルなど、ボルドーの延長と言うことができます。

 

ソーシニャックは甘口ワイン専門のアペラシオンです。セミヨンSémillonを主体にソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blancなどをブレンドして造られます。熟したぶどうを樹についたまま干しぶどう状にした遅摘みで造られるタイプと、貴腐ぶどうによる、有名なソーテルヌSauternesのようなタイプがあります。

 

ソーシニャックの近くにはモンバジヤックMonbazillacなど、同様のワインを産する産地がありますので、この辺りは甘口ワイン造りに適した環境があるのでしょう。

 

私は2004年9月にラザック・ドゥ・ソーシニャックRazac de Saussignac村にあるシャトー・ラ・モーリーニュChâteau La Maurigneを訪問しました。緩やかに起伏する丘が連なる牧歌的な土地で、車を走らせていると心が穏やかになります。

 

このシャトーでは、ソーシニャックのほかにコート・ド・ベルジュラックCôtes de Bergeracの赤ワインなども造っています。

 

ソーシニャックに関しては、3つのキュヴェを造っています。まずはシャトーChâteauというキュヴェ、次にキュヴェCuvéeというキュヴェ、そして最上品としてフロリレージュFlorilègeというキュヴェです。ぶどうの状態により造り分けるのですが、上級キュヴェに向かうほど濃縮されたぶどうを用い、熟成期間を長く取ります。フロリレージュに関しては3年から4年という長い樽熟成期間を取っています。

 

シャトーというキュヴェはそれほど強い濃縮感はなく、フルーティーさが際立つ心地よい甘口のワインです。キュヴェというキュヴェはシャトーに比べ濃縮感があり、樽熟成のニュアンスも強くなります。最上級のフロリジェーヌは上質なソーテルヌに匹敵する濃縮感、凝縮された甘味、複雑なアロマを持つまさにグラン・ヴァンです!それでも知名度の低さゆえか、価格は低めに設定されています。このような、尊敬すべき生産者の上質なワインがもっと広く知られ、入手し易くなればワイン・ライフがより豊かになることでしょう。

Saussignac - コピー 

Clos Yでは近いうちにソーシニャックを含めたレストラン講座を企画いたしますので、ご興味のある方は楽しみにしていてください!

 

このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。

vinclosy@aol.com

Home > ワインコラム > ワインコラム 第64回 知られざる名産地の話 ソーシニャック編

サイト内検索
Feeds
Meta

Return to page top