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ワインコラム 第43回 ジュラの話 その2

コラム第29回で、ジュラJuraについて書きました。

個性的な、注目に値する産地です。

今回は、実際に訪問した時のお話です。

ワイン産地としてのジュラ地方は、アルボワArboisの町を中心に、南北に細長く広がっています。

アルボワは小さな町ですが、この地方の大手ワイン生産者やミシュラン・ガイド2つ星のレストラン、ジャン・ポール・ジュネJean-Paul Jeunetなどがあります。特にこの町の名を有名にしているのは、ルイ・パストゥールLouis Pasteur(生化学者、細菌学者で、発酵のメカニズムを解明した)が暮らしたこと、そして今日ではその記念館があることでしょう。

Arbois2008 アルボワの教会

今回ご紹介するドメーヌ・ジャック・ピュファネイDomaine Jacques Puffeneyを私が訪問したのは2005年の11月でした。フランスで評価の高いこの造り手は、アルボワの町のすぐ隣村にあります。

案内してくれたのは一見怖そうなひげもじゃのムッシュ。しかし私の質問に丁寧に答えてくれて、いろいろな種類のワインをテイスティングさせてくれました。

ここで珍しいワインを見つけました!ムロン・キュー・ルージュMelon Queue Rougeというもので、梗の部分が赤い、小さな房の白ぶどう品種です。ワインは熟した黄色い果実のニュアンスがあり、アルザスAlsaceのピノ・グリPinot Grisが連想させられました。

Arbois Melon-Queue-Rouge - コピー

しかし、なんと言っても圧巻は黄ワインVin Jauneです。サヴァニャンSavagninというこの地独自のぶどう品種を発酵させ、6年以上も樽で熟成させたこの地の特産品です。偉大なワインの要素として、長い余韻が必要不可欠ですが、このワインの余韻は強く、果てることなく続くかと思われるようなものでした。

帰り際にムロン・キュー・ルージュを買おうとしたのですが、ムッシュは「お金はいらない!」とのこと。風貌は怖い(失礼!)けど心は優しいかたでした。お金は払いました(笑)。

ジュラ地方の白ワインは、全体的に共通した個性があるようです。スペインのシェリーにあるような、ナッツのような香り、ややしっかりした酸味です。このような風味は、料理と合わせると実に楽しいものです。ジュラ地方では料理にジュラ地方のワインを使い、ますます食事とワインの相性を高めています。

少しもったいないかもしれませんが、例えば鶏肉の煮込みなどに少しジュラの白ワインを入れるだけで、料理の風味がぐっと深くなります。一度試してみてはいかがでしょうか?

Clos Yでは、心優しきジャック・ピュファネイのなかなか見つけることができないアルボワ・黄ワインを3月7日のレストラン講座で登場させます!興味のある方はご連絡ください。

このコラムを読まれて、ご意見・ご感想がございましたら下記メールアドレスまでご連絡ください。
vinclosy@aol.com

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